元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノがイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』のインタビューに応じている。
カッサーノは昨年1月に所属していたサンプドリアを退団。7月には昇格組のヴェローナと契約を結ぶも、フィーリングが合わないことを理由に1カ月も経たずに退団してしまった。ブランク期間が長い上、35歳と高齢のため事実上の引退とみられていたが、カッサーノはこれを否定している。
「俺は毎日、トレーニングをしているからサッカー選手なんだ。だが満足できるオファーがない。皆、俺が引退したとか、やる気がないとか思っているようだが、違う。お腹も出ていないし、ブラジル・ワールドカップへ行ったときのベストコンディション、85キロを維持している」
ただし、新天地はイタリア国内に限る。イタリアサッカー界のレジェンド、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏やアンドレア・ピルロ氏のように、アメリカやインドに拠点を移し、現役引退を迎えることは考えていないと主張している。
「それは経験なのか、それとも時間の無駄なのか? リーグによっては競争力がなくて、プレーをしていないも同然の所もある。俺は自分の性格からして2日後には辞めてしまうだろう。それに俺はセリエAで違いを出せるんだ」
続いて、ユヴェントスに所属するFWパウロ・ディバラに言及。アルゼンチン代表の先輩FWリオネル・メッシと比較されることに疑問を呈した。
「彼は良い選手だが、カンピオーネではない。昨年、絶好調の時、メッシと比較されていたが俺は笑っていたよ。(ゴンサロ)イグアイン、(ミラレム)ピアニッチ、(ジャンルイジ)ブッフォンの3選手がセリエAで唯一のカンピオーネだよ」