■自らのスタイルで試合を決めたゲームキャプテン
5月20日の第15節・仙台戦以来、約3カ月ぶりの先発フル出場を果たした鹿島アントラーズMF遠藤康が今季リーグ戦2点目を決め、2-1の逆転勝利に貢献した。
鹿島は15日、明治安田生命J1リーグ第22節でV・ファーレン長崎と対戦。平成最後の終戦記念日となり、試合前、両チームはトランスコスモススタジアム長崎へ集ったサポーターとともに黙とうを行った。
静寂からのキックオフ後、わずか14分でホームの長崎が高杉亮太の得点で先制するも、鹿島は22分にレオ・シルバ、39分には遠藤のミドルシュートで前半のうちに逆転。2-1と勝利をつかんだ。この勝利で鹿島は7位の座を死守。上位との差を広げられることはなかった。
一方の長崎は連敗で、最下位のガンバ大阪と勝ち点、得失点差とも同数となり、わずかな得点数の差(長崎25、G大阪が22)で17位となった。
「周りの選手が動いてくれたおかげでシュートを打つことができた。みんなに感謝したい」
39分、敵陣右サイドで遠藤がボールを持つと、この日、右サイドバックに入った伊東幸敏が追い越す動きで相手のマークを引きつけた。すると遠藤はその一瞬のスキを逃さず、ペナルティーエリア右手前、サポーターから「ヤス・ゾーン」と呼ばれる得意の位置から左足を一閃。ドライブ気味のカーブがかかった強烈なシュートが、ゴール左スミへ決まった。
この日、キャプテンマークを巻いて、ピッチに立った遠藤。「ただ勝利のために自分たちを貫き通すだけ」。常日頃、そう言い続ける30歳のレフティーは、自身のスタイルを全うし、そしてチームメートへの感謝の念も忘れなかった。
■抜群のボールキープ力で傾いた主導権を奪い返す
(C)KASHIMA ANTLERS「レオ(シルバ)もしっかり守ってくれたし、いい形で同点弾を決めてくれた。先制されるのは良くないけれども、今日は誰も下を向くことはなかった。みんなが勝利のために走って頑張っていた」
そう試合を振り返る遠藤だが、その抜群のボールキープ力で長崎へ傾きかけた試合の主導権を何度となく奪い返した。「それが自分の役割。みんなが苦しい時にボールをキープして、前へ持っていく。タメを作る。そうすることで、後ろや真ん中の陣形も整う。ユキ(伊東)は前へ出られる。連戦で苦しい中、全員が助け合いながら戦うことができた」と、ゲームキャプテンらしく全体を総括した。
サポーターへの感謝の気持ちも忘れない。「前節(アウェイ名古屋戦、2-4)はひどい負け方だったし、ここまで期待に応えるような結果が出ていない。それでもこれだけ多くの人が自分たちを後押しするために、遠く長崎まで来てくれる。その気持ちが僕たちを勝利へ導いてくれたと思います」。
負傷もあり、先発フル出場は実に5月20日の仙台戦以来、約3カ月ぶり。苦しい時間帯もあったが、蒸し暑い諫早のピッチで90分間、チームメートを鼓舞し続けた。
「次はホームゲームが続く。カシマスタジアムで、また全員で戦い、そして勝利をサポーターへ捧げたい」。遠藤とともに、鹿島は勝利だけを求め、戦い続ける。
■その他、J1第22節 長崎 vs 鹿島の詳細・選手コメントは、鹿島アントラーズ公式サイトで!
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