突然の解任劇はなぜ起こったのか。日本代表に何が起きているのか。
日本サッカー協会(JFA)はロシア・ワールドカップ本大会を約2カ月後に控える中、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約解除を決断した。緊急会見を開いたJFAの田嶋幸三会長は、契約解除の理由に関して「選手とのコミュニケーション面」、「信頼関係の(悪い意味での)変化」が「最終的なきっかけ」と説明した。
では、ハリルホジッチ“前”監督はパリのホテルで解任を伝えられたとき、どんなことを考えたのか。そして今、何を胸に秘め、どんな思いを抱えているのだろうか。
日頃からハリルホジッチ氏と交友の深い『Goal』クロアチア編集部が、独占で彼の言葉を入手した。「あまり多くを話すことはできない」と前置きしつつ、ほんの数日前までロシアで日本代表を率いるはずだった男が、現在の心境を静かに語り始めた。
■独白「特定の選手と問題があったということはない」
――フランスのご自宅にまでメディアが取材に来ているようですね。
今はいくつかの個人的な事情で(クロアチアの)スプリトにいる。もう2〜3日はここにいることになるだろうね。
――今回、ワールドカップを直前にして「契約解除」という通告を受けました。
とんでもないことだ! まだショックを受けている。JFAの決定を受け入れるのは難しい。信じてほしい。私はこういった決断に値しないし、日本代表には素晴らしい雰囲気があった。ワールドカップに向けていい結果も出ていた。それなのに、こんなことが起きた。悲しいし、ショックだし、失望もしている。
――なぜ、こうした事態が起こったのでしょうか?
なぜかって? 日本では、すべてが金とビジネスによってひっくり返ってしまった。確信はできないが、それが大きな理由だろう。数日以内に日本へ飛ぶ。そこで色々とコメントさせてもらうよ。
――田嶋会長は、選手からの信頼を失ったことが「最終的なきっかけ」と話していました。
特定の選手と何か問題があったということはない。些細なことも含めてだ。もちろん経験のある選手の中に、ワールドカップに臨む上で自分の場所があるのかどうかを気にしている者はいた。そのうち2、3人は最近あまりプレーしていなかったし、悩んでいたのだろう。それには確信を持っている。しかし、すべてのクラブや代表チームで自分の状況に満足している選手などいないはずだよ。
■来日時に何を語るか…
ハリルホジッチ氏が口にしたのは、JFA側の説明とは異なる内容。しかも新しい理由を推測する言葉も出てきた。「火のないところに煙は立たぬ」というが、これまで監督を務める中で何らか思うところがあってのコメントなのだろう。
彼は本当に来日するのか、そして何を語るのか。今日12日には田嶋会長が同席の下、西野朗新監督の就任会見が開かれるが、前代未聞の大騒動はまだまだ収束の気配を見せていない。
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