サッカー実況でお馴染みの北川義隆氏が、ベネヴェント対ナポリについて「FOOTBALL FREAKS PLUS」で語った。
今シーズンは、『DAZN』の欧州サッカー番組「FOOTBALL FREAKS」の特別編として、『Goal』で「FOOTBALL FREAKS PLUS」と題したレビューを実施。今回は同番組に出演するセリエA通の北川義隆氏が、25日に行われたベネヴェント対ナポリを振り返った。
カンパーニャ・ダービーでもあった今回の試合では、ナポリ所属の兄ロレンツォとベネヴェント所属の弟ロベルトというインシーニェ兄弟が初対戦。さらに、ロベルトが30分にセリエA初ゴールをマークすると、60分に今度は兄のロレンツォが意地の同点弾を記録。1949年のインテル対ラツィオでハンガリー人のネイヤーズ兄弟が記録して以来、史上2組目となるセリエAの兄弟ゴールで試合を彩った。
2－1でジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるナポリが勝利した試合でのインシーニェ兄弟について、北川氏は「感動的でした。ダービーでありながらインシーニェ・ダービーでもあった試合で、兄弟2人ともがゴールを挙げました」と話し、2人の試合中の会話を以下のようにレポートした。
「彼らが何を話していたかというと、初ゴールの弟が『（自分よりも小さい）兄貴を削ったりしてケガしたら怖かった』と冗談を言えば、兄は弟に対してゴール直後に寄って行ってナポリ弁で『お袋に対する反逆なんだ！』と言ったらしく、それが何を意味しているのかはわからなかったけど（笑）。彼は冗談っぽく笑っていた」
「彼らは4人兄弟とのことで、長男のアントニオさんは試合前日にインタビューを受けて、『兄弟で誰が一番強いんですか？』との質問に、『そりゃ俺に決まってんだろ！』って言ったとか。さらに『俺はスタジアムに観戦に行ったことがない。弟の試合は家で妻と見るようにしている』と言っていました」
「今回のダービーはインシーニェファミリーにとってだけでなく、（ジェンナーロ・）ガットゥーゾ対（フィリッポ・）インザーギという黄金期のミランで活躍した二人の監督の対戦もありました。ダービーはぶつかりあうものだけど、今回はアットホームな感じの試合になって嬉しかったです。各ダービーは兄弟がいると幸せになるんじゃないかな（笑）」
そのほか、『DAZN』で木曜日に配信される本編では、エル・クラシコのレビューや波乱の各国リーグの紐解き、エヴァートンに所属するシェイマス・コールマンの『STORY』などの内容でお届けされる予定だ。
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