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なでしこジャパン、パリ五輪を懸けた国立決戦。北朝鮮に押し込まれた際にいかに戦うか?

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■第1戦で見せた北朝鮮のしたたかさ

2月28日18時34分、国立競技場。なでしこジャパンと北朝鮮女子代表がパリ五輪の出場権を懸けて対戦する。

「私たちが勝つか負けるかで大きく未来が変わると思う。パリ行きの切符を絶対掴み取りたい」

背番号10を背負う長野風花(リバプール)が引き締まった表情で勝利を誓った。長野だけではない。”この一戦の結果で間違いなく、日本女子サッカーの運命が決まる”と、なでしこジャパンの選手たちは口々に言う。

以下に続く

開催地問題で揺れた24日の第1戦。0-0で終えたサウジアラビア・ジッダで北朝鮮は、日本対策として4バックから5バックへシステムを変更し、守備に重心を置いていた。なでしこに思うような攻撃をさせず、後半は4バックに戻してスイッチを切り替えて攻撃の主導権を握って何度もゴールを脅かした。シュート数は日本の「3」に対して北朝鮮は「9」。中国の温暖な地方で25日間合宿を張ってきたという北朝鮮は、なでしこ対策を丁寧に施したしたたかな戦いぶりに変わらぬ強さがあった。

■カギはサイドの活性化

「結果として負けなくてよかった。後半、押し込まれた状況を修正できなかったのは反省点」とキャプテンの熊谷紗希(ローマ)は第1戦で見えた課題を認識している。

「私たちは修正できるチームだと思っているので、プラスにしなきゃいけない」。そして、「両ワイドをもっともっと押し上げて守備でも攻撃でも高い位置を取らないとなかなか崩せないと感じた。チームとしての狙いどころを再確認して臨みたい」と試合のポイントを語った。

初戦では北朝鮮が中央に人数をかけて守備をしたことで、アンカーの熊谷は前を向いてボール保持や配球をさせてもらえなかった。次戦はサイドを効果的に使うことで相手をいなしながら攻撃を仕掛けていきたい。特に左サイドの活性化は必須だろう。

池田太監督が挙げるこの大一番でのポイントはシンプルだ。

「勝利には得点が必要。ゴールへのアグレッシブなプレーをするために、初戦よりも一人ひとりの攻撃の距離感を大事にして、相手のプレスを掻いくぐってスペースを見つけることが重要になる。相手のロングボールやセカンドボールをしっかりと回収して攻撃に繋げるところは大事にしていきたい」

ホーム&アウェイの一発勝負。90分で勝てばパリ行きが決まる。今夜、国立競技場で女子サッカーの歴史のページがめくられる。さあ、なでしこの新章はどんなものになるだろうか。多くの人にスタジアムで声援を送りながら、その瞬間を見届けてほしいと切に願う。

取材・文=砂坂美紀