Carlo Ancelottigetty images

バイエルンとのCL2ndレグに臨むレアル、アンチェロッティ「監督は選手たちの特徴に適応すべき。私は一つのプレースタイルだけに固執しない」

レアル・マドリーは8日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグ、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのバイエルン・ミュンヘン戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、優勝まで到達した2021-22シーズン以来となる決勝進出に向けて、意気込みを表している。

ミュンヘンでのファーストレグを2-2のドローで終えたレアル・マドリー。アンチェロッティ監督は、同試合ではバイエルンの方が優勢だったと振り返り、セカンドレグでは反対の内容にする必要性を説いている。

「クラブとしてバイエルンとレアル・マドリーは似ている。ミュンヘンでも語ったことだが彼らには素晴らしい伝統、歴史があり、CLで多くの成功をつかんできた。私たちは互いに尊敬し合っているし、本当にそうあるべきなんだ。準決勝では対戦相手に敬意を払わなければならない。彼らはファーストレグで、私たちよりも優れていたのだから」

以下に続く

「私たちは大きな期待を抱えている。決勝に到達する大きなチャンスを手にしているわけだからね。ただ明日が本当に難しい一戦であることも、また事実なんだ。私たちは楽観的にはならず、それでいて期待も抱いている。チームは再び“魔法の夜”を過ごせるのかもしれない。だが困難な試合になることも間違いなく、楽観的になることはないよ」

「私たちはモチベーションにあふれている。明日は、彼らよりも優れたプレーを見せたいと思っている」

前試合カディス戦でGKティボ・クルトワが実戦復帰を果たしたマドリーだが、アンチェロッティ監督はその試合の前日会見で、バイエルンとのセカンドレグではGKアンドリー・ルニンがプレーすると公言していた。その考えに変わりはないか問われたイタリア人指揮官は、次のように返答している。

「私が今夜、考えを変えることがなければね(笑)。いやいや……ルニンがプレーするよ」

アンチェロッティ監督はその一方で、マドリーとバイエルンがどちらもトランジションからの攻撃を得意とする、似通ったチームとの見解も示した。

「私たちはどちらもトランジションからのプレーが素晴らしい。両チームともクオリティーとスピードがある選手たちを擁しているためにね。私はそうした攻撃については、マドリーとバイエルンが欧州で最も優れていると思っているよ。トランジションからの攻撃を防ぐことができるか? 攻守の均衡が取れれば可能だが、しかし簡単ではない」

マドリーはトランジションからの攻撃ほかポゼッションからもゴールを狙うが、アンチェロッティ監督は一つのプレースタイルにこだわる必要がないことを強調している。

「私の監督としての哲学? 監督は擁する選手たちの特徴に合わせる必要がある。自チームのアイデンティティーがたった一つしかないなど、私は絶対に望みはしない」

広告