Arda Guler Real Madrid 1920x960Getty Images

2得点、PK奪取、50Mの距離からバー直撃弾…レアル・マドリーMFギュレル、わずか99分の出場で強烈過ぎる存在感残す

26日のラ・リーガ第33節、レアル・マドリーは敵地レアレ・アレーナでのレアル・ソシエダ戦に1-0で勝利した。この試合の決勝点を決めたのは、19歳MFアルダ・ギュレルだ。

チャンピオンズリーグ準々決勝バイエルン・ミュンヘン戦を見据えてローテーションを敢行したレアル・マドリー。そのおかげでギュレルはラ・リーガで初先発を果たし、いきなり結果を残している。

28分、MFオーレリアン・チュアメニのサイドチェンジから右サイドを突破したDFダニ・カルバハルがダイレクトでグラウンダーのクロス。トルコ代表MFは抜け目なくファーに詰めて、冷静にボールを押し込んでいる。ギュレルに駆け寄ったMFルカ・モドリッチは、19歳年下の選手を抱きしめて「お前は天才だよ、アルダ。素晴らしいフィニッシュだ」と祝福していた。

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昨夏、移籍金2000万ユーロでフェネルバフチェからレアル・マドリーに加わったギュレルは、モドリッチの言う通り正真正銘の天才なのかもしれない。

カルロ・アンチェロッティ監督は、シーズン序盤に立て続けに負傷したギュレルの起用には慎重になっており、ラ・リーガではわずか99分間の出場機会しか与えていない。だが同選手は、その限られた時間の中で、強烈な存在感と結果を残している。

ラ・リーガ第24節ジローナ戦(4-0)では77分からの出場でPKを奪取(PKキッカーのFWホセルは失敗)し、第28節セルタ戦(4-0)では89分から出場してマドリー加入後初ゴールを記録。さらに第29節オサスナ戦では85分からピッチに立ち、ハーフウェーライン付近からの超長距離シュートをバーに直撃させた。今回のソシエダ戦でのゴール含め、ギュレルは大体1試合分の出場時間で、あまりに強烈なインパクトを残しているのだ。

なおギュレルはソシエダ戦後『レアル・マドリーTV』とのインタビューで、今後もチャンスを生かしていく意欲と、何よりもレアル・マドリーでプレーする喜びを語っている。

「僕はフィジカルだけでなくメンタルに関する努力もしている。僕は落ち着いているよ。落ち着いてチャンスを待っているんだ」

「チームメートを祝福するとともに、このチャンスを与えてくれた監督に感謝したい。僕はとても満足している。今、自分は世界最高のクラブにいるんだ。ここにいられて幸せだよ」

ギュレルは今夏、レンタルで修行に出る可能性も報じられていたが、アンチェロッティ監督は先にチーム構想に入っていることを明言。来季はこのトルコの天才MFが、レアル・マドリーで本格ブレイクを果たすシーズンになるのかもしれない。

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