Bellingham Bayern Man City GFXGetty/GOAL

なぜプレミアリーグ勢はCL&ELで全滅したのか? 最大の原因と今後

最高レベルの息をのむような4試合が終わり、今シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝進出チームが決定。6月1日にウェンブリーで繰り広げられる最高の舞台に、イングランドのチームはどこも立てないことになった。ベスト4にプレミアリーグのチームがひとつもないというのは過去25年間で8回しかなく、2019-20シーズン以来のことである。これは何かが大きく間違っていることの証だろう。

事実、プレミアリーグのチームは過去5回の大会中3回チャンピオンズリーグのトロフィーを掲げており、その間、イングランド同士の決勝が2回ある。前回チャンピオンのマンチェスター・シティは、優勝14回を誇るレアル・マドリーに熾烈なPK戦の末に敗れて栄冠を手放すこととなり、アーセナルはバイエルン・ミュンヘンに善戦はしたが、結局は負けてしまった。

彼らの敗戦がイングランド・サッカーにとって由々しき事態であることは間違いない。プレミアリーグの資金力は他のヨーロッパ「五大リーグ」のチームを凌駕しており、最高の選手や監督をすべて手中に収め、彼らが成功するためのツールを提供している。

それなのに失敗したのは、まさに信じがたいことだ。レアル・マドリーとバイエルンのこの大会における比類なき経験が最後に物を言ったのであり、彼らは、規律と優れた戦術を駆使してプレミアリーグ最強神話を粉砕した。この結果を誰も異常とは感じず、むしろ重大な力の移動が起こっていることが明らかになった。

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