Courtois Belgium injuries GFXGetty/ GOAL

地獄から始まったクルトワの1年。レアル・マドリーのスターがベルギー代表守護神の座を奪われるかもしれない理由

ベルギー代表は、26日のウェンブリーでのイングランド代表との試合に、最高の選手2名を起用することができなかった。キャプテンのケヴィン・デ・ブライネが出られなかったのは単にコンディションの問題だったが、ティボー・クルトワが出られなかったのは、はるかに複雑な理由による。公式には、レアル・マドリー所属のGKは右ひざの半月板損傷の手術を受けたばかりという「ケガ」での不出場となっており、事実上、EURO2024に出場する望みはないのだが、それですべてが説明できるわけではない。

地球で最も優秀なGKであることは間違いないクルトワだが、昨年の夏以降、ピッチに立つことができず、地獄のシーズンを耐え続けている。ケガのことで彼を責めることはできないが、いくつか自業自得の問題もある。

いつも率直な31歳のクルトワは、自分はサッカー界で最高の選手のひとりにも関わらずそれに見合う扱いを受けていないと信じているかのように、どんなことにも恐れず歯向かってきた。それは、もう何年も、個人の賞を受賞できないことに対して不満を言い続けていることでも明らかだ。しかし、クルトワの直近の言葉による攻撃や、大っぴらに喧嘩をやりすぎたことは彼自身に大きな損害を与える可能性がある。代表選手としてのキャリアが早々と終わってしまう危機に直面しているのだ。

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