NxGn 2019 - EN (COPY)

1.

ジェイドン・サンチョ

ドルトムントが彼と契約したことを、ローター・マテウスは「宝くじに当たったみたいだ」と表現したが、これは結果的に的を射た喩えだった。というのも、彼が本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクに到着してからの1年を振り返ると、マンチェスター・シティへ支払った移籍金800万ポンド(約11億円)と比較し、その価値10倍ともなったと言えるからだ。

サンチョの台頭はドイツでのセンセーショナルな出来事だったというほかない。今年1月にはブンデスリーガで8ゴール以上を挙げた最年少記録を更新。ミヒャエル・ツォルクCEOは、「驚くべき選手だ。見たこともないようなことをやってのける」と評している。絶好調のウインガーがすでにイングランドのフル代表に招集されたことは当然のことだし、今や彼はスーパースターの可能性を秘めた新世代の中でも最も有望なタレントであると目されている。

栄えある2019年『NxGn』第1位はジェイドン・サンチョ! おめでとう!

2.

ヴィニシウス・ジュニオール

1月には「ネイマールとプレーしてみたい」と心中を打ち明けたが、その希望が実現するのは時間の問題だった。2019年2月にブラジル代表コーチ、シウビーニョがバルセロナに飛び、彼にとって初めてのクラシコを視察。レアル・マドリーに巻き起こっているセンセーションを目にしたのだ。

彼は感銘を受けたに違いないし、見ていて楽しかっただろう。怖れ知らずの彼が、ペースチェンジとトリックで相手DFを翻弄していたのだから。実際、サンティアゴ・ソラーリ新監督がこのフラメンゴユースの逸材に信頼を置くようになった後から、レアルの調子が上向いたことは決して偶然などではないだろう。トップチームでデビューしたばかりの16歳の少年に4500万ユーロ(約57億円)を投じた勇気ある決断は、今では大成功だったと言える。

3.

カラム・ハドソン=オドイ

18歳にして、ハドソン=オドイは世界最級大の2クラブによる争奪戦にの渦中にあった。チェルシーは12年間もクラブに在籍したそのプレイヤーを手放すまいと必死だったが、問題は、バイエルンもこの技巧派高速ウインガーをアリアンツ・アレーナに呼び寄せたいと躍起になっていたことだった。

バイエルンは冬のマーケットでハドソン=オドイに3500万ポンド(約51億円)を投じたが、ブルーズ(チェルシーの愛称)はこのU-17W杯優勝メンバーの売却を拒否。バイエルンは夏に再度オファーを出すことをすでに明言しているが、チームメイトのブラジル代表FWウィリアンが「世界最高峰の選手になれる」と太鼓判を押すこのティーンエージャーを、チェルシーは放出することを断固拒否するだろう。

4.

フィル・フォーデン

いまだ18歳の彼は、ペップ・グアルディオラと双璧をなすほどの完璧主義者になろうとしている。FAカップ5回戦でニューポート相手に2ゴールを挙げて勝利に導いたにもかかわらず、得点を奪うチャンスを逃したと語ったのだ。彼は『マンチェスター・Cというスター集団の中でスタメンを張るためには、完全無欠の存在にならなくてはならない』と意識していることが読み取れる。

本人は発言の真意を「もっと上手くなってペップに評価してもらわなくちゃ、ってことだよ」と説明した。だが、もうそんな心配はいらないだろう。グアルディオラは彼を天性の技術に加えて粘り強さを備えたミッドフィルダーと評し、こう熱弁した。

「彼は疑いようもなく、ものすごい才能を持っている。まさにイングランドの至宝だよ」

5.

ロドリゴ

サンティアゴ・ベルナベウで2度目の衝撃が走ろうとしている。

ヴィニシウス・ジュニオールはレアル・マドリーですでに衝撃的なパフォーマンスを見せているが、次はU-17W杯のブラジル代表でチームメイトだったロドリゴの番だ。6月にもスペイン首都に降り立つ予定の18歳は、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)セリエAで8ゴールを記録。

セレソンのチッチ監督は彼のドリブルやフィニッシュを含めたすべてのパフォーマンスに驚かされている。

チッチもまた、ロドリゴの移籍金4000万ユーロ(約50億円)が破格だったことが示された、と評価している。

6.

アルフォンソ・デイヴィス

昨年7月、MLSのバンクーバー・ホワイトキャップスからバイエルン・ミュンヘンに2200万ドル(約24億円)で移籍したが、合流したのは今年の1月。

しかし、2017年のCONCACAFゴールドカップで栄冠を手にしたガーナ生まれのカナダ人は、すでにブンデスリーガで多くの試合に出場。「バイエルンは“ダイヤの原石”を掘り当てた」とニコ・コバチは大喜びだ。

7.

サンドロ・トナーリ

セリエAでの試合出場さえないものの、このシルクのようなタッチとプレービジョンを持ち合わせる18歳はすでにイタリア代表に招集されている。

ブレシアでプレーしていることやその長いヘアスタイルから、「アンドレア・ピルロの後継者」と称賛されるのも必然だ。クラブの会長マッシモ・セリーノは、ローマとリバプールが彼に興味を持っていると発言している。

8.

ディエゴ・ライネス

クラブ・アメリカでスタメンを常に張っていたわけではなかったが、レアル・ベティスは1400万ユーロ(約18億円)を彼に投じ、1月にスペインに招き入れた。その大胆な移籍戦略はすでに報われている。

この小柄で敏捷な左利きアタッカーはしばしばメッシと比較されるが、2月のヨーロッパリーグ(EL)レンヌ戦の終盤に放った同点弾によって、彼はUEFAの大会で得点した2番目に若いメキシコ人となった。

9.

モイゼ・ケーン

イタリア王者で出場機会をつかめず苦しんでいるようだが、このストライカーはビアンコネリ(ユヴェントスの愛称)で最も将来を嘱望されている存在であることは間違いない。

実際この19歳は、今シーズン初のスタメン出場を果たした1月のイタリア杯、ボローニャ戦で得点を記録。11月にはアメリカを相手にイタリアA代表デビューも果たしている。

10.

モーガン・ギブス=ホワイト

プレミアリーグ初先発とゴールまで少々時間がかかったが、12月のチェルシー戦で先制点を叩き込み、2-1の劇的勝利の立役者となった。この万能なミッドフィルダーは偉大な選手になるだろうと予想されている。

ヌーノ監督も「高い技術を持っているし、最高のフットボーラーになることは間違いないだろう」とその才能を絶賛している。

11.

ライアン・セセニョン

チャンピオンシップ(イングランド2部相当)で昨シーズン15ゴールを挙げ、フラムを昇格に導いた。もっとも、プレミアリーグでは得点力の高さを示せていないが、この万能な左ウィンガーはスラビサ・ヨカノビッチ前監督にマルセロと比較されるほど期待されていた。

11月に挙げたゴールによってプレミアリーグで得点した初めての2000年代生まれの選手となり、その期待に応えた形となった。

12.

フェラン・トーレス

1月にラ・リーガでの初ゴールを挙げたことがトップニュースで報じられてから一躍有名に。しかしバレンシアは、そのアカデミー出身選手が稀有な才能を持ち合わせていることに以前から気付いていた。

だからこそクラブは昨年4月、このティーンエイジャーに1億ユーロ(約125億円)もの違約金を設定したのだ。マルコ・アセンシオと似たプレースタイルの両利きウィンガーに、バルセロナやレアル・マドリーが熱視線を送っている。

13.

ソフィアン・ディオプ

若手の発見・育成の面での評価が高いモナコだが、昨夏レンヌのBチームから彼を引き抜いたことで、その一流かつ万能なアタッキングMFにすぐさま注目が集まった。しかし、スタッド・ルイ・ドゥ(モナコのホームスタジアム)での今シーズンの低調なパフォーマンスと相まって時折苦しむ様子を見せている。

しかし、このフランスU-19代表戦士は数多くの試合に出場し、さらにはCLでも2試合に先発するなど一定の活躍を見せている。

14.

イーサン・アンパドゥ

チェルシーであまり多くの試合には出場できていない。それでも、中盤でもプレー可能なダビド・ルイスそっくりのこのセンターバックの実力に、疑問符をつける人はいないだろう。

事実、この18歳はウェールズ代表としてすでに6キャップを記録しており、ブルーズにとっても重要な戦力だとみなされている。事実、1月にあったダービーからのレンタル移籍オファーを即座に却下している。

15.

エリック・ガルシア

2017年夏にマンチェスター・Cに合流。その当時イングランドでの期待感は高くはなく、あまり大々的に報道されなかった。しかし、バルセロナのスポーツメディアは、ラ・マシア(バルセロナの育成組織)出身の至宝がまた出ていってしまったとたいそう悲しんでいた。

このリアクションの理由を、我々は今まさに目撃しようとしているところなのだ。ペップ・グアルディオラはこの18歳のセンターハーフの成熟度と、ボールを保持した際の確実なプレーに感銘を受けたという。彼はすでにトップチームでデビューを果たしている。

16.

メイソン・グリーンウッド

マンチェスター・Uは17歳のミッドフィルダーが巻き起こした大旋風に対する過大とも言える評価を必死に否定して回っているが、彼がオールド・トラッフォードでとてつもない偉業をやってのける可能性を秘めた逸材であることはすでにバレてしまった。

この両利きのフォワードは今シーズン、U-18、U-19、U-23の各カテゴリーでゴールを記録。さらに12月にはCLを戦うトップチームのバレンシア遠征に帯同し、ベンチにその名を連ねるにまで至っている。

17.

ティモシー・ウェア

父親でありバロンドール受賞者のジョージ・ウェアの姿を重ねて成功を期待してしまうのは、荷が重すぎるかもしれない。しかし、19歳のストライカーは自分自身でプロとしてのキャリアを築き上げることを固く決意しているようだ。

すでにアメリカ代表戦の出場歴があり、さらに2018-19シーズンはパリ・サンジェルマンからセルティックへレンタル移籍。父親も所属したPSGとの一戦で、キャリア初の1試合2ゴールを記録し、幸先良くシーズンをスタートした。それ以来、実り多いレンタル期間を楽しんでいる。

18.

パウリーニョ

昨夏レヴァークーゼンは1850万ユーロ(約23億円)を投じてバスコ・ダ・ガマの神童を獲得した。バスコ・ダ・ガマでの初出場は、17歳の誕生日の2日前のこと。

クラブ史上最年少デビュー記録を打ち立てた。プレーメーカーやシャドーストライカーの役割をこなす万能ウィンガーは、今シーズンのブンデスリーガで常に起用されており、また12月にはELでも初めて起用された。

19.

アグスティン・アルメンドラ

昨年ボカ・ジュニアーズに入団したばかりだが、この19歳はすでに中盤でレギュラーに。大胆さと年齢に見合わぬ円熟味をかけ合わせたプレーで驚きを与えている。

12月の『Goal』の取材によると、バルセロナとバレンシアがこのアルゼンチン人に興味を持っており、彼の激しいタックル、戦術眼、そして高いドリブル突破力に魅了されているそうだ。

20.

オーレリアン・チュアメニ

まだプロ1年目のシーズンを完走し切っていないが、昨夏にELでボルドーでの初出場を飾って以来、数えきれないほどのスカウトがこの19歳に注目している。中でもインテルとバイエルンが獲得に熱心だ。

フィジカルの強さと落ち着きを兼ね備えたこのミッドフィルダーは、平然とボールをキープし、ペースの切り替えで敵を欺く、ヤヤ・トゥーレを彷彿とさせるプレースタイルによって地位を確立している。

21.

ドミニク・ショボスライ

昨年プロ契約を締結した彼は、クラブで初めてトップチームに加わった2000年代生まれの選手だ。

この18歳のセントラルMFはハンガリーから現れた数十年来のビッグタレントと評されており、すでにU-21で代表キャップを記録している。クラブレベルでも、オーストリア・カップで2得点を挙げている。

22.

ブノワ・バディアシル

CLの会見でイスをしまわず、当時のモナコ指揮官ティエリ・アンリに叱責されたシーンがこれまでで一番有名だろう。しかし、彼のプレーを見ればそんなことは忘れてしまうだろう。

統率力の高い17歳のディフェンダーは、フランスが生み出したここ数年で最も有望なプレイヤーとして知名度を上げている。彼はすでにスタッド・ルイ・ドゥ(モナコの本拠地)でスタメンの常連になっている。

23.

キ=ヤナ・フーフェル

今年1月、たった16歳と11カ月20日にして、リヴァプールの選手としてFAカップ最年少出場記録を打ち立てた。その夜レッズはウルヴス(ウルヴァーハンプトンの愛称)に負けてしまったが、驚くほど成熟したそのオランダ人は恐れ知らずのキープ力を披露した。

サイドバックの他にセンターハーフとしてもプレー可能な彼は、ユルゲン・クロップが大絶賛する理由をその試合ではっきりと示した。

24.

ピエトロ・ペッレグリーニ

昨年ジェノアからモナコへ2500万ユーロ(約32億円)で移籍し、史上2番目に高額な16歳となった。しかし、それ以来彼はケガに苦しんでおり、イタリア代表に昨年9月初招集された際も、股関節の問題で断らざるをえなかった。

とはいえ、リーグ・アンに出場した最年少プレイヤーとなった彼は、昨年8月にはボルドー戦で得点し、フランス1部で得点した最初の2000年代生まれの選手となった。

25.

ハメド・ジュニオール・トラオレ

年前に16歳にしてエンポリでデビューを飾ったが、今年のセリエAで彼が見せるセンセーショナルなプレーに、トスカーナ人たちは唖然とするほどの衝撃を受けた。万能なアタッキングMFはカステラーニ(エンポリのホームスタジアム)ですぐにレギュラーを勝ち取った。そのプレーは関係者の印象に強く留まり、彼を追いかけていたフィオレンティーナは他のセリエAのライバルクラブを争奪戦で打ち破らねばならなかった。

結果的にフィオレンティーナは1200万ユーロ(約15億円)の契約でエンポリからの移籍合意にこぎつけた。来夏から、このコートジボワール出身MFがヴィオラ(フィオレンティーナの愛称)でプレーする姿を見ることができそうだ。

26.

ヤン=フィーテ・アルプ

典型的な9番タイプとしての資質をすべて備えており、2000年生まれとしてブンデスリーガのニュースターとの呼び声高い。19歳のアルプは、現代のフォワードに求められる機動性も持ち合わせている。

ハンブルガーSVに所属し、U17のドイツ代表として多くの得点を挙げているアルプに対して、以前からバイエルン・ミュンヘンが目をつけており、今年の夏か2020年には移籍することが発表されている。

27.

アベル・ルイス

2017年、U17ワールドカップでのパフォーマンスで、他クラブから注目されたのを見たバルセロナは、1憶ユーロの契約解除条項を含む新たな契約を結び直した。

Bチームでサッカーを学んでいる最中であり、19歳のルイスは、ごく近いうちにトップチームへ昇格すると予想される。バルサのスター、ルイス・スアレスと、動きやゴールを狙う本能が似ていることでも知られる。

28.

イ・カンイン

1月、バレンシアCFのトップチームに正式に加入し、6歳のときにテレビのサッカーのリアリティ番組で紹介された際に初めて披露したポテンシャルを、この上なく冷静に発揮している。

すでにラ・リーガとコパ・デル・レイの両方の試合に先発出場を果たしており、18歳ながら、エスタディオ・デ・メスタージャで行われた、チャンピオンズリーグのグループリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦でも、ベンチ入りしている。

29.

ウィレム・ジーベルズ

まだ17歳にもならないうちに、昨年の夏、2000万ユーロ(約25億4000万円)という多額の移籍金で、リヨンからモナコへ加入した。

エレガントかつ電光石火の左ウィングであるジーベルズは、スタッド・ルイ・ドゥでの最初のシーズンはケガで棒に振ったようだが、フランスのU18の代表に選ばれ、モナコで自身の価値を証明するようになるのは時間の問題だろう。

30.

ライアン・グラフェンベルフ

ここ数年、アヤックスの高名なアカデミーから輩出された選手の中でも、最も観客を期待させる選手だ。高い技術能力と冷静さを兼ね備え、エレガントなミッドフィルダーである。

16歳にしてオランダのU19代表でもあり、昨年9月にエールディヴィジでもデビュー。クラブのレジェンドであるクラレンス・セードルフがもっていた最年少リーグ出場記録を更新した。その後、アヤックスにおける最年少得点選手にもなった。

31.

リアン・ブリュースター

膝に大ケガをして、2018年1月以来プレーできないでいるが、このリストに入れるべき才能があることは、万人が語るところである。

事実、昨年の夏にブンデスリーガからの誘いを断ってリヴァプールとプロ契約を結んだ時、アンフィールドは喜びに包まれた。2017年のU17ワールドカップの優勝チームのストライカーであるブリュースターは、ユルゲン・クロップ監督とリヴァプールのスタッフから愛され、トップチームのスターとなる素質があると信じられている。

32.

エイミール・スミス・ロウ

昨年の夏、バルセロナからの誘いを無視してアーセナルと長期契約を結んだとき、アーセナルは間違いなく身震いしただろう。ウナイ・エメリ監督は、この攻撃的ミッドフィルダーに「大きなポテンシャル」があると認めている。

ガナーズのヨーロッパリーグのグループステージにおいて、ケヴィン・デ・ブライネを彷彿とさせるプレーで、出場4試合で2得点を記録した。その後、2018-19シーズンの残り期間を、レッドブル・ライプツィヒにレンタル移籍で加入することとなった。

33.

アーリング・ブラウト
ハーランド

元プレミアリーグのミッドフィルダー、アルフ=インゲ・ハーラントの息子にして、18歳のアーリング・ブラウトは、イギリスのリーズの生まれだが、U21のノルウェー代表である。

ストライカーのハーランドは、昨年はノルウェーのモルデFKで、わずか17分の間に4得点を挙げてニュースとなった。マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督から、ロメル・ルカクに匹敵する才能だとスカウトされたものの、8月に500万ユーロで、レッドブル・ザルツブルクに加わっている。

34.

ジョシュ・サージェント

アメリカでセンセーションを巻き起こしているミズーリ州生まれの若者はまだ19歳ながら、トップクラスのフォワードになるべく、猛スピードで成長していることは間違いない。

事実、サージェントは昨年5月、アメリカ代表での最初の試合であるボリビア戦で得点を挙げたうえに、昨年12月には、ヴェルダー・ブレーメンでのブンデスリーガのデビュー戦であるフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦で、出場からまさにファーストタッチでゴールを決めてみせたのである。

35.

リンコウン

フラメンゴのユースチーム出身で、ブラジルのU20代表のストライカーコンビであるヴィニシウス・ジュニオールにならってヨーロッパへ移籍するのは、時間の問題でしかなさそうだ。

レアル・マドリーのストライカー同様、わずか16歳でトップチームデビューを果たしているが、ヴィニシウスとはまったく違うタイプのアタッカーであり、典型的な9番タイプに近いことから、ロベルト・レヴァンドフスキと比較されることが多い。

36.

セルヒオ・ゴメス

アンドレス・イニエスタの後継者となる資質があるとみられているセルヒオ・ゴメスは、昨年1月、カンプ・ノウを去って、300万ユーロの契約解除条項つきでボルシア・ドルトムントに移籍し、バルセロナファンを傷心させた。

頭が良く、動きの素早い攻撃的ミッドフィルダーであるゴメスは、2017年のU17 ワールドカップでスペイン代表のスターとなり、昨年4月、ブンデスリーガでデビューした。今シーズン、チャンピオンズリーグのグループリーグのモナコ戦で、アディショナルタイム中に途中出場し、同大会の初出場を果たした。

37.

ジュリアン・アルバレジ

リーベル・プレートのマルセロ・ガジャルド監督に高く評価されており、この小柄なアタッカーは宿命のライバルであるボカ・ジュニアーズとの昨年の最終決戦となったコパ・リベルタドーレスの決勝第2戦でデビューしている。

恐れ知らずのアルバレジはU19のアルゼンチン代表に選ばれ、レアル・マドリーとバルセロナのユースに誘われたが、昨年の夏のワールドカップ開催前、トップチームとの練習試合で披露された彼の技術と多才さは、すでに高く評価されている。

38.

フアン・ミランダ

控えめな性格であり、12月にはチャンピオンズリーグでのデビューを果たすと、人目を引くような才能を見せたにもかかわらず、「リオネル・メッシと同じチームにいれば、なんだって簡単にできる」と語った。

だが、左サイドバックのみならずディフェンスラインの中央でもプレーできるミランダは、トップチームではわずか3試合目にもかかわらず、印象的なパフォーマンスを披露しており、ブラウ・グラナことバルセロナは、早くもジョルディ・アルバの後継者が見つかったと確信している。

39.

アミーヌ・グイリ

2018-19シーズンに大活躍が期待されたが、8月に十字靭帯の大ケガを負い、無残にも打ちのめされた。 だが、まだ19歳のグイリは、つかみどころのないストライカーであり、フランスの各世代の代表で素晴らしい得点記録を樹立している。

なぜ彼をリヨンがたった17歳でリーグ・アンにデビューさせたかを証明する時間は、これからたっぷりあるだろう。

40.

オザン・カバク

2017年のU17ヨーロッパ選手権でトルコ代表のキャプテンであり、昨年5月にプロデビューを果たしたばかりにもかかわらず、今シーズンはガラタサライのディフェンスの中心として、レギュラーで先発メンバーに名を連ねている。

優れた才能と冷静さを発揮しているセンターハーフは、1月の移籍期間中、ローマとの壮絶な獲得争いの末、シュトゥットガルトと1,100万ユーロで契約した。

41.

ティアゴ・アルマダ

体格は小柄ながら、それを補って余りある技術と勇敢さが、ベレス・サルスフィエルドの攻撃的ミッドフィルダー、ティアゴ・アルマダにはある。

まだ17歳だが、すでにガブリエル・エインセ監督率いるトップチームでのデビューと得点を果たしており、アルゼンチンのU20代表でもレギュラーである。

42.

レオナルド・カンパーナ

優れた若手選手を輩出することで名高いエクアドルにおいても、卓越した才能の持ち主である。

18歳のストライカーは、今年の南米U20選手権において、大勝したベネズエラ戦での2得点を含む、合計6得点で得点王となり、母国を史上初めての栄冠に導いた。

43.

アントニオ・マリン

2017年10月にディナモ・ザグレブと初めてのプロ契約を結ぶ以前、ACミラン、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンといったクラブからも誘いを受けていた。

そうしたチームが興味を示すのも当然で、18歳のマリンはすでにクロアチア代表でデビューを果たしており、両利きの左ウィングとして、ファンタスティックなフットワークと圧倒的なドリブル技術を披露している。

44.

ガブリエル・ブラゾウ

アリソンとエデルソンに続く、ブラジルのベストGKは誰か。多くの専門家が、それはガブリエル・ヴィデイラだと答えるだろう。ヴィデイラは、11月のウルグアイとカメルーン相手の親善試合で、2大スターとともにセレソンのメンバーに名を連ねた。

これは驚くべくことではなく、18歳のヴィデイラは、2017年のU17ワールドカップで母国を3位に導き、パルマからも声がかかっていたが、今夏セリエAのライバルであるインテルへの移籍が予想されている。

45.

アンテ・パラヴェルサ

クロアチアで最もエキサイティングな希望の星の一つを失う恐れを感じたマンチェスター・シティは1月、700万ポンドで囲いこんだ。

どんなプレーもできるミッドフィルダーのパラヴェルサは、トップ下でプレーしながらディフェンスの心地よい仕切りともなり、今シーズンはディナモ・ザグレブのレギュラーとなっている。2020年にエティハド・スタジアムへ移籍するまで、生まれ故郷のクラブで目覚ましい成長をし続けることだろう。

46.

モハメッド・イハッタレン

常にエネルギッシュであり、攻撃的ミッドフィルダーとして、昨年のU17ヨーロッパ選手権ではオランダの3度のPK戦による勝利すべてにおいて、ペナルティキックを決めた。

イハッタレンの能力についてPSVは何の疑問も持っておらず、右サイドでもプレーできる17歳は、1月にエールディヴィジでのデビューを果たした。

47.

ブレンネル

サンパウロFCは、ブレンネルという非常に貴重な財産を持っていることを十分に理解しており、そのため、500万ユーロという買い取り条項を入れている。

この金額は、今後数年のうちに支払われることとなるだろう。というのも、トリッキーでスピードのあるストライカーであるブレンネルは、2年連続でネクスト・ジェネレーションに選ばれており、すでに、ブラジレイロ・セリエAでも得点を奪っている

48.

ヤーリ・フェルシェーレン

アンデルレヒトは、トップの才能をもつサッカー選手を輩出することで有名であり、そのコンベアベルトから生み出された最新のスーパースターの卵が、ヤリ・ヴェルスハーレンである。

洗練された攻撃的ミッドフィルダーであるヴェルスハーレンは、サイドでもプレーすることができ、公式戦出場わずか5試合目にしてプロリーグでの初得点を挙げて、ヨーロッパリーグにも出場した。

49.

久保建英

10歳でバルセロナの下部組織と契約した久保建英は、桁違いの才能に恵まれたアタッカーだが、18歳未満の海外選手の獲得に関する規則違反により、2015年、母国日本への帰国を余儀なくされた。

FC東京で3年を過ごし、Jリーグ出場と得点を果たした最年少選手となると、2018年の横浜F・マリノスへの期限付き移籍を経て成長。U-22日本代表にも飛び級選出され、今年6月に18歳となる「和製メッシ」はFC東京の一員として、今年のJ1リーグ戦で先発出場を重ねている。

50.

クリスティアン
フリュヒトル

ここしばらくの間に、バイエルン・ミュンヘンのトップチームは、恐るべき才能を認識し、2016年にはカタールでのウインターブレイクの際、初めてトップチームに帯同した。

すぐにマヌエル・ノイアーにも後継者と認められたフリュヒトルは、生まれもった才能と堂々たる体格、足元のボールさばきのうまさで、バイエルン関係者の注目を集めている。