AtleticoGetty Images

アトレティコ、ラ・リーガ逆転優勝遠のく痛過ぎるドロー!アスピリクエタの超絶ボレー弾で先制もエスパニョールに追いつかれる

29日のラ・リーガ第29節、アトレティコ・マドリーは敵地RCDEスタジアムでのエスパニョール戦を1-1のドローで終えた。

前節、直接対決で敗れた首位バルセロナに勝ち点7差、また2位レアル・マドリーに勝ち点4差をつけられ、優勝争いで遅れを取ったアトレティコ。シメオネ監督はこのエスパニョール戦の前日会見で「シーズンの成否が決まるのは最後の5試合になってからだ」と語り、第34節まで優勝の可能性を残すことを目標としている。

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アルゼンチン人指揮官は同国代表として長旅を終えたばかりのフリアン・アルバレス、デ・ポールをベンチに置いて、GKオブラク、DFマルコス・ジョレンテ、ル・ノルマン、ラングレ、アスピリクエタ、MFジュリアーノ・シメオネ、ギャラガー、バリオス、サムエウ・リーノ、FWスルロット、グリーズマンを先発で起用した。

前半は規律立った守備やリスクを冒さないポゼッションが先立ち、チャンスに乏しい展開が続く。25分にはボールを争ったル・ノルマンとロベルトの頭がぶつかって、ル・ノルマンがプレー続行不可能に。シメオネ監督はスペイン代表DFの代わりにヒメネスを投入している。

38分、アトレティコがワンプレーから、圧倒的なゴラッソからスコアを動かした。ゴラッソを決めたのはオサスナ&アトレティコの選手として、ここまでラ・リーガ132試合に出場しながら、これまでゼロ得点だったアスピリクエタだ。

エスパニョールのペナルティーエリア内で、クンブラが“重戦車スルロットと競り合いながら頭でボールをクリアし、エリア手前のアスピリクエタがこぼれ球に反応。地面につくスレスレのタイミングで、右足で拾い上げるようにして叩いたボールが、凄まじい勢いで枠内左隅に突き刺さった。アスピリクエタのラ・リーガ133試合目にして初のゴールで、アトレティコが先制する。

1点リードで試合を折り返したシメオネ監督は、ハーフタイムにリーノを下げてデ・ポールを投入。さらに64分にはジュリアーノとスルロットを下げてフリアン・アルバレス、モリーナもピッチに立たせ、試合をコントロールしながら追加点を目指した。が、71分に逆にゴールを決められてしまう。

セットプレーの場面で、ラングレがユニフォームを引っ張ってカブレラを倒し、PKを献上。キッカーのプアードにシュートを決め切られた。スコアをタイに戻されたシメオネ監督はリケルメ、レイニウドを入れて交代カードを使い切り、攻勢を仕掛けたものの、エスパニョールの堅守を崩し切ることはかなわず。優勝争いにおいて、さらなる後退を強いられるドローゲームを演じている。

ラ・リーガ直近3試合の成績を1分け2敗としたアトレティコは、同日にレガネス戦を控えるレアル・マドリーに勝ち点6差、翌日にジローナ戦に臨む首位バルセロナに勝ち点9差をつけられる可能性をつくってしまった。

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