フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠が17日、現地で記者会見を開き、今季限りでの現役引退を発表した。
会見に出席した長谷部は「今シーズン終了後に現役選手としてのキャリアを終えます」と今季限りでの引退を表明。そして、「ただ、まだすべて(シーズン)が終わったわけではないです。今日発表して、チームとともにラストスパートに集中することを希望します」と、残るシーズンに集中することを強調した。
「僕たちは6位を確保することを目指します。来季もテレビやファンたちとともにスタンドから欧州舞台を戦うアイントラハトが見れたら嬉しいです」
そして、今後については「マルクス・クレシェ(役員)とは話しているが、まだどのような役割となるか決まっていません。ただ、アイントラハトに残れることを喜んでいます」と、クラブに残留して何らかの役割を担う予定だと話した。
2002年に浦和レッズでプロデビューした長谷部は、J1リーグ優勝やAFCチャンピオンズリーグ制覇を経験。2008年1月からは5シーズン半にわたってヴォルフスブルクで主力としてプレーした。同クラブで2008-09シーズンにブンデスリーガ制覇を経験した後、2013-14シーズンのニュルンベルク移籍を経て、2014年夏にフランクフルトへ移籍した。
フランクフルトでは、ボランチだけでなくリベロとしても地位を確立し、在籍する10シーズンで公式戦303試合に出場。2017-18シーズンのDFBポカール、2021-22シーズンのヨーロッパリーグ制覇に貢献するなど、レジェンドの一人となった。今年1月に40歳となった中、今シーズンはここまで公式戦13試合に出場していた。
そして、2006年にデビューした日本代表としては、歴代7位となる通算114試合の出場で2ゴールを記録。ワールドカップ(W杯)では2010年大会から3大会連続で出場し、主将としてもチームを牽引した。