明治安田J1リーグ第20節の川崎フロンターレvs湘南ベルマーレが26日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで開催された。
同じ神奈川県に本拠地を置く川崎Fと湘南による神奈川ダービー。川崎Fはここまで5勝8敗6分けで14位、湘南は3勝10敗6分けで降格圏内の18位に沈んでおり、どちらもこの一戦での勝利で浮上のきっかけを掴みたいところだ。
試合はホームの川崎Fがボールを保持する中、16分には自陣右サイドからのビルドアップから縦パスを受けた山田新が左サイドに展開してチャンス到来。マルシーニョがボックス左手前まで持ち込んで中央にパスを送ると、走り込んだ山田が左足でシュートを放つが、GKソン・ボムグンに素早い反応で阻まれる。こぼれ球に反応した佐々木旭のシュートは左ポスト直撃、最後には脇坂泰斗がボックス手前から左足を振り抜くも、ここもGKソン・ボムグンが立ちはだかった。
その後も湘南を押し込む川崎Fは21分、右サイドでファンウェルメスケルケン際、ゼ・ヒカルド、脇坂、山内日向汰とつなぎボックス右に侵攻して中央へグラウンダーのクロスを供給。山田が飛び込んで合わせるが、これもGKソン・ボムグンの守備範囲。湘南守護神の牙城を崩すことができない。
後半に入ると、湘南が攻勢に出る。54分、左サイドでのスローインの流れから田中聡が、ボックス左外で裏を取った畑大雅に浮き球スルーパス。中央への折り返しを鈴木章斗が左足で合わせたが、シュートコースに入っていた高井幸大に当たってボールは枠の外へとはずれた。
ヒヤリとする場面を迎えた川崎Fは60分、ボックス右手前でスローインを受けた山田がポストプレー。脇坂が右サイドにパスを送ると、ファンウェルメスケルケン際が右足ダイレクトで強烈なシュートを放つが、クロスバーに嫌われる。
それでも川崎Fに待望の時。62分、山内のパスに抜け出した山田がボックス右でのキープから強引に中央へ持ち込むと、ファーサイドへラストパス。マルシーニョが右足でゴールに押し込んで先制に成功した。
追いかける立場となった湘南だったが、78分に試合を振り出しに。78分、古巣対決の鈴木雄斗からパスを受けた田中聡が敵陣中央やや右から左足を一閃。強烈なシュートはGKチョン・ソンリョンの手を弾いてゴール左上へと突き刺さった。
その後は互いに攻勢を強めるも、最後までゴールは生まれず1-1で試合終了。川崎Fは2試合連続ドローで3試合未勝利、湘南は5試合未勝利となっている。