ブライトンは28日、国立競技場で東京ヴェルディと対戦した。
今季新たに31歳のファビアン・ヒュルツェラー監督を迎えたブライトンは、今夏のプレシーズンで「ブライトン&ホーヴ・アルビオン・ジャパンツアー2024」を開催。24日の鹿島アントラーズ戦では、5-1で勝利した。
同試合から中3日で迎えた東京V戦に向けて、三笘薫が2試合連続の先発出場。ダニー・ウェルベック、ジェイムズ・ミルナーも鹿島戦に続きスタメンに名を連ねたほか、バレンティン・バルコ、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、今夏に加入したマリック・ヤルクエらが先発入りを果たした。
日本代表の森保一監督も見守る中、ブライトンは[4-4-2]を採用し、三笘は左MFに。序盤は東京Vの積極的なプレスに苦戦し、後方からのビルドアップで前線まで繋げられず。東京Vに幾度かゴールを脅かされる。
それでもブライトンはセットプレーから先制する。11分、バレンティン・バルコの右CKをファーサイドのD・ウェルベックが右足で合わせると、相手DFにあたってボールはゴール前へ。これをヤン・ポール・ファン・ヘッケが押し込んだ。
先手を奪ったブライトンだが、東京Vもすぐさま反撃。15分、自陣ボックス右でボールを奪うと、松橋優安、染野唯月と繋ぎ、齋藤功佑がダイレクトで左サイドに展開する。広大なスペースを駆け上がった山見大登がボックス左手前から絶妙なスルーパスをボックス右に送り、最後は木村勇大が流し込む完璧なカウンターでゴールネットを揺らした。
試合が振り出しに戻ると、両者の攻防は激しさを増す。東京Vは27分、右サイドを攻略し、染野のクロスをファーサイドで山見が合わせるが、左サイドネットに。対するブライトンは29分、左CKを中央のD・ウェルベックが競り勝ちヘディングシュートを放つも、GKマテウスが足で防いだ。
前半終盤に差し掛かると、ブライトンは相手ボックス内への侵攻回数を増加。39分にはマリック・ヤルクエ、三笘薫が立て続けにボックス右からゴールを狙うが、どちらもGKマテウスの好守に阻まれた。
それでもブライトンは44分、GKジェイソン・スティールのフィードをハーフウェイライン付近でイブラヒム・オスマンが胸で収め、D・ウェルベックとのワンツーで打開。Y・ミンテがボックス右手前でパスを受けると、エリア内に侵入し、左足でゴール左へと蹴り込んだ。
2-1で試合を折り返すと、リードするブライトンは後半開始からフィールドプレーヤー総入れ替えの10人替え。三笘は鹿島戦に続き、前半のみのプレーとなった。対する東京Vは、齋藤に代えて森田晃樹、松橋に代えて今夏に加入した松村優太を投入した。
両者メンバー交代を行った中、ブライトンが後半開始早々に追加点。48分、ボックス右手前でオデルーガ・オファイアからパスを受けたファクンド・ブオナノッテがファーサイドにクロスを供給。シモン・アディングラが右サイドネットに流し込んだ。
2点差に広げられた東京Vも喰らいつく。54分、ボックス左手前でFKを獲得すると、キッカーの山見のクロスを林尚輝が頭で合わせて再び点差を「1」に縮めた。
東京Vの反撃に苦しめられるブライトンはその後も危ない場面を幾度か迎えたが、77分にトドメ。中盤でパスを受けたファクンド・ブオナノッテがジェレミー・サルミエントとのワンツーで局面を打開。ボックス右手前に持ち込んだところで相手DFに潰されたが、こぼれ球をJ・サルミエントが右足を振り抜いて勝負を決定づけた。
試合は4-2で終了。鹿島戦に続き東京Vを下したブライトンは連勝でジャパンツアーを終えた。