名古屋グランパスの長谷川健太監督が、攻守に大活躍したスピードスターFW永井謙佑を称賛した。
名古屋は2日、YBCルヴァンカップ決勝でアルビレックス新潟と対戦。試合は永井謙佑の2ゴールでリードするも、後半には新潟の谷口海斗に1点を返されると、後半アディショナルタイムにPKを与え小見洋太に決められて同点に。延長戦に入ると、前半に中山克広のゴールで勝ち越すも、後半に再び小見にネットを揺らされた。それでもPK戦では5-4で勝利して、3年ぶり2度目のカップ制覇を成し遂げた。
試合後、会見に出席した長谷川監督は、「90分で勝たなければいけない試合だったと思いますが、やはり新潟の優勝にかける思いという部分が、最後PKという感じになったと思います」と反省を口にしながらも、新潟の粘りを称賛した。
今回の一戦では日本代表指揮官の森保一監督が視察。試合後には指揮官として3度目のルヴァン制覇を成し遂げた長谷川監督に対して、「勝負師だ」と称えたが挙げられるも、自身は「全くないんじゃないですかね」と否定。「(決勝)6回目で3回ですから、5割の確率なので。勝負師だったらもっと8割とかそれぐらいいってないと勝負師とは言えないと思います。今日も選手に勝たしてもらったと思っています」と返した。
また、前半に2ゴールを記録したほか、プレスバックなど守備面での貢献も光った永井について問われると、「(永井)謙佑も得点を取って乗った部分はあったと思います」とコメント。9月にはJ1リーグの月間MVPに選ばれたことを引き合いに「10月はいつもの謙佑に若干戻っていた部分もあったので(笑)」とジョークを織り交ぜると、「今日はなんとかやってくれるだろうということで、良い時間帯に点を取って、本当にスーパーな活躍を攻守にしてくれました」とMVP級の活躍を見せたスピードスターに賛辞を送った。