ACAフットボール・パートナーズ（ACAFootballPartnersPteLtd＝ACAFP）は、イングランド・EFLリーグ1（3部リーグ相当）に所属するチャールトン・アスレティックFC（CharltonAthleticFootballClub)のオーナーとなるグローバル・フットボール・パートナーズ（GFP）へ資本参加することで、クラブの少数株主となることを発表した。また、ACAFPのCEOを務める小野寛幸氏がGFP取締役に就任することも発表している。
ACAFPはアジア発のマルチクラブオーナーシップ（MCO）を構築するフットボール事業会社として、2021年7月に設立。2022年2月にはベルギー2部に所属するKMSKデインズ、2023年2月にはスペイン4部（※新シーズンより5部）に所属するトレモリーノスCFのオーナーとなった。そして今回、チャールトン・アスレティックの株式を取得したことによりMCO三番目のクラブをグループに迎え⼊れることに。ACAFPはイングランドのプロクラブの株式を取得する、初の日本⼈グループとなる。
ACAFPは”スポーツの潜在価値を解放する”ことをミッションに、KMSKデインズを基幹クラブとして、PVF（ベトナム）、アルビレックス新潟シンガポール（シンガポール）、FC今治（⽇本）と協業を進めるなど、アジアと欧州を繋ぐ施策を推進。2023年2月にKMSKデインズに加入したマルセリーノ・フェルディナン選手（18）はベルギーで経験を積みながらインドネシア代表として東南アジア競技大会（通称SEAGames）では32年ぶりの金メダル獲得に貢献、アジアの有望な選手がステップアップするモデルケースとなっている。
ACAFPは今回の発表について以下のように声明を出している。
「世界フットボール市場をリードするイングランドで地位を得ることは、ACAFPにとって新たなマイルストーンとなります。チャールトン・アスレティックは1905年設立、ロンドン中⼼部に拠点を置く歴史あるクラブで、1947年にはFAカップ優勝経験もある古豪。プレミアリーグに長く在籍した後近年は下部リーグに所属していますが、レベルの高いアカデミーチームを持ち、トップリーグに選手を輩出しています。MCOの枠組みの中でベルギー・スペイン・イギリスの各リーグにクラブを有することにより、欧州、そしてアジアの選⼿たちへより幅広いキャリアパスを提供することが可能となりました。また、スカウトに関するネットワークの共有や、コーチング⾯でのデータ構築、「PlaysiaTV」などメディアを通してのコンテンツ配信など、多岐に渡るプロジェクトで連携を進めていく予定です」
GFPBoDメンバーチャーリー・メスベン（CharlieMethven）コメント
「私たちGFPは、ACAFPをプロジェクトのパートナーとして迎えることができ大変嬉しく思います。現代のサッカークラブが抱える2つの大きな課題は、グローバル化する市場の中での才能の発掘と、スタジアムに⾜を運ぶ地元ファンを補完するデジタル視聴者の拡大です。⼩野さんを始めとする経営陣と何ヶ月にもわたって話し合った結果、GFPがチャールトン・アスレティックの目標達成を⽬指す上で、ACAFPはこの2つの重要な分野で素晴らしい戦略的適合性を持っていると感じました。このパートナーシップを両者にとって有益なものにし、また各クラブで成功を収めるために、ACAFPと密に協⼒していくことを楽しみにしています」
ACAフットボール・パートナーズCEO⼩野寛幸コメント
「長い歴史と熱狂的なファンを持つクラブの⼀員になれたことを大変嬉しく思うと同時に、私たちをグループの⼀員に迎え⼊れてくれたチャーリー・メスベン、ジム・ロッドウェルに深く感謝いたします。ここ⼀年半をかけて欧州クラブのオーナーとなり、アジアとの提携を通してスポーツの価値を解放し、ボーダレスなコミュニティを創ることに取り組んできました。フットボールの本場であるイングランドのクラブが加わることにより、選手へ向けてはさらに魅力的な環境を提供できることになると信じています。欧州・アジア双方にとってプラスとなるような選手育成、またファン層の拡大を目指してまいります」
【チャールトン・アスレティックFC(CharltonAthleticCF)について】
1905年設立、ロンドン中⼼地に拠点を置く歴史あるサッカークラブ。現在は3部に相当するEFLリーグ1に所属するが、過去には⻑年にわたりプレミアリーグでプレーした実績も持つ。熱狂的なサポーターがいることでも知られており、EFLチャンピオンシップ復帰を目指す。