20230512_FCtokyo_Kawasaki2(C)Hiroto Taniyama

脇坂一発退場の川崎フロンターレ、“多摩川クラシコ”5年ぶり敗戦…徳元1G1AのFC東京が3戦ぶり白星!

明治安田生命J1リーグでは12日、第13節のFC東京vs川崎フロンターレが行われた。

Jリーグ30周年記念スペシャルマッチとして国立競技場で開催された今季最初の“多摩川クラシコ”。ホーム扱いとなるFC東京は連敗中で11位、川崎Fは3連勝中で6位という状況でこの一戦を迎えた。FC東京は仲川輝人やディエゴ・オリヴェイラ、東慶悟ら、対する川崎Fはマルシーニョや家長昭博、脇坂泰斗らを先発起用している。

中盤での攻防が続いて互いに簡単には決定機を作ることができない序盤。川崎Fは11分に右サイドに抜け出した宮代大聖のクロスに瀬古樹が頭で合わせたがGKヤクブ・スウォヴィクが冷静に処理する。

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すると直後、FC東京が確実にチャンスをものにした。右サイドの長友佑都のクロスがファーに流れたところを拾った徳元悠平がボックス左で鋭い切り返し。川崎Fの選手を振り切って利き足ではない右足を強振すると、強烈なシュートをネットに突き刺した。徳元にとってはこれがキャリアの中でのJ1初ゴールとなっている。

川崎Fにパスを繋がせずに良いリズムで試合を進行するFC東京は25分にも歓喜に沸く。ボックス手前やや右でボールを奪ったD・オリベイラが左サイドに展開。駆け上がった徳元がグラウンダーのクロスを蹴り込むと安部柊斗がスライディングをしながら右足で合わせて加点した。

それでも37分にはFC東京陣内中央付近でボールを持った家長がミドルシュート。木本恭生の身体に当たったこぼれ球に反応した宮代が左足を振り抜いたがGKスウォヴィクが足に当てて弾く。

徐々に攻勢を強める川崎F。39分には瀬古がドリブルで突破を図ってスルーパスを送る。ボックス左の宮代が上手くFC東京DFを剥がしてから右足でネットを揺らす。試合は1点差で折り返しを迎える。

後半開始早々、川崎Fにとって不利な展開に。ボックス手前右の仲川に対する脇坂のスライディングがVARオンフィールドレビューによって52分に一発レッドの判定となる。

苦しい展開となった川崎Fは59分に2枚替え。マルシーニョと瀬古に代えて遠野大弥と大島僚太を送り出した。数的優位に立つFC東京も60分にカードを切り、D・オリヴェイラに代えてアダイウトンを起用することで鋭いカウンターを狙っていく。

後方からボールを動かすことでポゼッションする時間を伸ばしていく川崎Fだったがなかなか決定機には至らず。FC東京は73分にさらに入れ替えて渡邊凌磨に代えて塚川孝輝を投入。追う展開が続く川崎Fも75分に宮代と家長に代えて小林悠と橘田健人を送りだした。

すると78分にはボックス左に抜け出した遠野が胸トラップから左足のボレーシュートを浴びせたもののGKスウォビィクがファインセーブ。こぼれ球に反応した山根のシュートも枠を左に外れる。

結局、FC東京がリードを保つ形で試合終了。FC東京が2018年の前半戦以来5年ぶりにリーグでの“多摩川クラシコ”を制した。また、FC東京が連敗を「2」で止めて3試合ぶりの白星とした一方、川崎Fは連勝が「3」で止まって5試合ぶりの黒星となっている。また、両チームは勝ち点18で並んだ。

■試合結果
FC東京 2-1 川崎フロンターレ

■得点者
FC東京:徳元悠平(12分)、安部柊斗(25分)
川崎F:宮代大聖(39分)

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