明治安田生命J1リーグは26日に第18節が行われ、ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦した。
5月最後のリーグ戦は1勝1分けで終えたものの、代表ウィーク明けの前節・柏レイソル戦は1-3で敗れた神戸。未だ最下位から抜け出せていない中、後半戦の初戦でイニエスタや大迫勇也、武藤嘉紀らが先発入りを果たした。
一方AFCチャンピオンズリーグでのグループ突破後、なかなかリーグ戦で勝ち点を伸ばせていない浦和。先日には天皇杯3回戦でJ2のザスパクサツ群馬に0-1と敗れてまさかの敗退を喫するなど苦しい時期が続いているが、勝利の欲しいアウェイゲームでユンカーや江坂任らがスタメン入りしている。また酒井宏樹がケガから復帰し、ベンチに入った。
試合開始早々、浦和に絶好のチャンス。ユンカーがプレスをかけて大崎玲央からボールを奪うと、そのままシュート。しかしポストに直撃し、1分以内での先制点とはならなかった。すると5分、ユンカーが足を痛めてプレー続行不可能に。松尾佑介と交代となった。
わずか5分間でエースが交代となった浦和だが、鋭いプレスと両サイドを生かした攻撃でチャンスを作る。一方の神戸も22分、ドリブルでしかけた汰木康也のクロスに武藤嘉紀がヘッドで合わせたが、ここは枠の外へ。浦和は28分、相手陣内でボールを奪ってチャンスを作ったものの、大久保智明のシュートは枠を外れている。すると37分、遅れてタックルに行った武藤嘉紀の足裏が大畑歩夢の足に直撃。VARオンフィールドレビューが行われたが、判定はイエローカードとなった。浦和が押し気味に進めた前半だが、スコアレスで折り返す。
浦和は後半開始から、宮本優太に代えて酒井宏樹を投入。日本代表右サイドバックは、約2カ月ぶりの実戦復帰となった。浦和はその酒井宏樹が入った右サイドを中心に圧力を高め、相手ボックス付近まで侵入する機会を増やしていく。一方の神戸は62分、汰木康也と大迫勇也に代えて郷家友太とボージャンを投入。状況の打開を図る。
浦和は77分、ゴール前で得たFKをモーベルグが直接狙ったが、GK前川黛也に弾かれる。これで得たCKから江坂任らがチャンスを迎えたものの、ここはDFのブロックに阻まれた。フィニッシュフェーズの精度を欠き、ゴールが奪えないまま終盤に突入する。
それでも90分、ついに浦和が勝ち越しに成功する。ゴール手前で得たFKを再びモーベルグが直接狙う。きれいな弧を描いたボールはバーをかすめながらネットを揺らした。背番号10の直接FKで、アウェイチームが大きな先制点を奪った。
結局試合はこのまま終了。土壇場でリードを奪った浦和が連勝を達成した。一方の神戸は、前節に続き連敗となっている。
■試合結果
ヴィッセル神戸 0-1 浦和レッズ
■得点者
浦和:モーベルグ(90分)