AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では5月1日、グループJ最終節の傑志(香港)vsヴィッセル神戸が行われた。
既に2位以上でのグループ突破が決まっているが、首位は確定していなかった神戸。グループJではここまで2勝1分け無敗の勝ち点7で首位に立っており、2位傑志(勝ち点6)との最終節を引き分け以上で終えればトップでグループを終える。
勝って集中開催を締めくくりたい神戸はリンコンや山口蛍、槙野智章らだけでなく18歳の日高光揮を先発起用。武藤嘉紀や大迫勇也らがベンチスタートとなった。
後方から繋いで攻め込もうとする神戸がなかなかシュートまで行けずにいると、傑志が素早い攻撃からチャンスを作っていく。32分にはボックス内に抜け出したデヤン・ダムヤノビッチがシュートを放ったが大崎玲央が滑り込むようにしてブロックする。
悪い時間帯が続く神戸だが前半終盤に先制点をもぎ取った。ボックス左でボールを持った山口が中央に折り返すとリンコンがターンしながら受ける。ラウル・バエナに倒されてPKの笛が鳴り、リンコン自らキッカーを務めて決め切った。
しかし前半AT、ボックス内で浮き上がったボールを処理しようとしたところで槙野と重なり気味になった大崎がハンド。今度は傑志にPKが与えられ、キッカーのダムヤノビッチに決められたところで前半を終える。
神戸は後半スタート時に山口に代えて櫻内渚を投入。勝たなければならない傑志の攻撃をある程度受けつつ勝ち越しを目指していく。
それでも追加点が奪えない神戸は64分に3枚替え。リンコン、中坂勇哉、小林友希に代えて武藤、大迫、郷家友太を投入して攻勢を強めていく。
神戸は87分に右CKを獲得。井上潮音が速いボールを蹴り込むと途中出場の武藤が強烈なヘディングシュートを放ち、土壇場でリードした。
しかし、後半ATに今度は傑志が左CKを得るとバエナに頭で決められて再び同点に。直後に試合が終了し、神戸は2勝2分け無敗でグループステージを終え、首位での決勝トーナメント進出を果たした。
■試合結果
傑志 2-2 ヴィッセル神戸
■得点者
傑志:デヤン・ダムヤノビッチ(45+3分)、ラウル・バエナ(90+1分)
神戸:リンコン(44分)、武藤嘉紀(87分)