20220315_kobe5(C)Getty images

ヴィッセル神戸がメルボルン・Vとの7点入り乱れる白熱シーソーゲーム制す! 2年ぶりACL本大会出場

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのヴィッセル神戸vsメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)が、15日に神戸市御崎公園球技場で行われた。

勝った方がACL本大会に進出できる緊迫の一戦。昨年のJ1リーグを3位で終えた神戸は大迫勇也やアンドレス・イニエスタ、山口蛍ら現状のベストメンバーを先発起用してメルボルン・V戦に臨んだ。

クラブとして世界を見据えるうえでまずはアジアでの戦いに焦点を当てる神戸は幸先よく先制する。6分、右サイドからの折り返しがクリアされたところでボックス内のイニエスタがボールを拾う。素早く左足を振り抜いて先制点を奪取した。

以下に続く

しかし12分にメルボルン・Vの反撃に遭う。右CKの場面でゴール目前でボールを受けたニコラス・ダゴスティーノが身体で押し込むようにして同点弾をマーク。神戸の選手たちは主審に判断をアピールするが、この試合にVARは導入されておらず判定は覆らない。

22分にはセルジ・サンペールが脚を痛めた様子で扇原貴宏との交代を強いられた神戸は、チャンスこそ作るもののなかなかシュートまで持ち込むことができず。タイスコアのままで折り返しを迎える。

主導権を握りながらも勝ち越せない神戸は71分に失意に沈む。スルーパスに反応してボックス左に侵攻したベン・フォラミが中央に折り返すと待ち構えていたのはまたしてもダゴスティーノ。この日2点目を決められて逆転された。直後にはボックス右でフリーになっていた大迫が右足でシュートを浴びせたがGKマシュー・アクトンに阻まれてしまう。

それでも80分、神戸ボールの左CKで途中出場初瀬亮がクロスを蹴り込む。中央の菊池流帆が頭で前に送ったところ、反応した大迫が試合を振り出しに戻した。

87分にも酒井高徳との連係から右サイドでボールを受けた山口が低い弾道のクロスを供給。ニアの大迫が右足で合わせる難しいシュートを沈め、神戸が再びリードを得た。

しかし、土壇場の90分にメルボルン・Vも意地を見せる。ボックス内にロングボールが蹴り込まれた流れから混戦が生まれ、最後はボックス右のフォラミに右足でゴール右隅を射抜くビューティフルゴールを沈められて再び追いつかれた。

そして突入した延長戦前半。95分にまたも神戸サポーターが歓喜する。イニエスタの絶妙なパスに抜け出した途中出場の汰木康也がボックス左から中央に折り返すと、同じく途中出場のリンコンがネットを揺らした。

試合は神戸が上回ったまま延長後半まで終了。ベスト4で終えた2020年以来2年ぶりの本大会出場を決めた。

なお、勝利した神戸はACL本大会でグループJに振り分けられることが決まっており、上海海港(中国)、チェンライ・ユナイテッド(タイ)、傑志(香港)と同居する。

■試合結果
ヴィッセル神戸 4-3 メルボルン・ビクトリー

■得点者
神戸:アンドレス・イニエスタ(6分)、大迫勇也(80分、87分)、リンコン(95分)
メルボルン・V:ニコラス・ダゴスティーノ(12分、71分)、ベン・フォラミ(90分)

広告