AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は22日、準々決勝のヴィッセル神戸vs全北現代モータース(韓国)が行われた。
日本での集中開催となっているACL東地区ノックアウトステージ。ラウンド16で横浜F・マリノスとのJリーグ勢対決を制した神戸は、同じく大邱FCとの韓国勢対決を延長戦の末に制した全北と埼玉スタジアム2002で対戦した。
初出場だった2020年大会以来のベスト4入りを目指す神戸はスタメンを7名変更して小田裕太郎やステファン・ムゴシャ、小林祐希らを起用。武藤嘉紀や飯野七聖らはベンチに名を連ねたものの、状態が懸念された大迫勇也やアンドレス・イニエスタがメンバーを外れている。
試合の立ち上がりはやや全北の攻勢が目立つ展開に。左サイドに開く屈強な体格のマドウ・バロウにボールを当てながら崩しを図ってるが神戸も落ち着いた対応で決定機までは至らせない。
一方の神戸も簡単にはチャンスを作ることができないが20分にはボックス手前中央でルーズボールを拾った小田が左足でシュート。しかし、GKイ・ボムスにキャッチされる。全北は27分という早いタイミングで交代カードを切り、キム・ボギョンに代えてキム・ジンギュを送り出す。
前半終了間際には左サイドを駆け上がったソン・ミンギュがクロスを供給。ファーに走り込んでいたバロウまでボールが届くが上手くミートせず。神戸はヒヤリとさせられたがスコアレスのまま前半を終えている。
神戸は後半スタート時に小田に代えて飯野を投入。50分にはディフェンスラインでボールを持った山口蛍からの精密ロングフィードに飯野が反応してボックス内で触れるが完璧に収めることはできず。シュートまで持ち込むことはできなかった。
神戸は62分に2枚目のカードで中坂勇哉に代えて汰木康也を起用。ドリブラーを左サイドに配置して攻撃に変化をつけていく。すると直後に汰木が獲得した左CKの流れからボックス左の尾崎優成が強引にシュート。GKイ・ボムスが弾いたこぼれ球を汰木が押し込んだ。
しかし66分、全北のカウンターからバロウがボックス左に抜け出す。左足で放たれたシュートがGK前川黛也の股下を抜けて同点弾となる。
神戸は74分に3枚替え。小林祐、郷家友太、槙野智章に代えて武藤、マテウス・トゥーレル、大﨑玲央を送り出した。90分にはボックス手前中央の汰木がミドルシュートを繰り出すがわずかに枠の右。1-1のスコアで延長戦に突入した。神戸は延長前半に追加交代枠で尾崎に代えて山川哲史を投入する。
試合が動いたのは104分、左サイドでボールを持ったバロウがクロスを上げると途中出場のグスタボが高い打点のヘッド。クロスに詰めようとしたGK前川が触れることはできず全北が逆転する。
そして、神戸が再び追いつくことができないまま試合が終了した。東地区の頂点を争う準決勝は25日に埼スタで開催予定。勝利した全北は、浦和レッズvsパトゥム・ユナイテッドの勝者と対戦する。
■試合結果
ヴィッセル神戸 1-3 全北現代モータース
■得点者
神戸:汰木康也(64分)
全北:マドウ・バロウ(66分)、グスタボ(104分)、ムン・ソンミン(120+2分)