AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第1戦では6日、山東泰山(中国)vs横浜F・マリノスが行われた。
ラウンド16でバンコク・ユナイテッドに2戦合計1-0で競り勝ってJリーグ勢として唯一戦い続けている横浜FMが、川崎フロンターレに6-5で勝利した山東のホームに乗り込んだ一戦。横浜FMはアンデルソン・ロペスや植中朝日、喜田拓也らを先発起用した。
試合は早々の7分に横浜FMが動かす。波状攻撃から加藤蓮のシュートがブロックされてこぼれたボールにA・ロペスが反応。巧みなトラップから左足を振り抜いて先制点を決め切る。
その後、山東には28分にアクシデントが発生。シー・クーが足を痛めた様子でプレー続行を断念し、ファン・ジェンユーと交代となった。
リードして試合を折り返した横浜FMは追加点を目指して攻勢をかける。58分には植中と渡邊泰基に代えて宮市亮と永戸勝也を投入。直後にはドリブルでボックス内へ侵攻した宮市が中央に折り返したところからA・ロペスがシュートを浴びせたがブロックに遭う。
それでも69分、ボックス手前中央のヤン・マテウスが左足で虚を突くシュート。それほど弾速はなかったものの山東DFが密集する中で打ち込まれたボールにGKワン・ダーレイは反応できず、横浜FMが加点する。
しかし、終盤にかけて山東の猛攻を浴びると91分にはセットプレーからチェン・プーにボレーシュートを決められて点差を縮められる。
白熱する展開の中で終了間際には熱くなった両チームのスタッフにレッドカードが出される波乱も起きたが、横浜FMはそれ以上の反撃は許さず2-1で勝利。無失点とはいかなかったものの、13日にホームで行われる第2戦に向けて小さくない優位を得た。