バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、来季もチームを率いる可能性が浮上している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。
今年1月に今季限りでの退任を発表したチャビ監督。しかし2-3で敗れた21日のクラシコ直後には「今はチームの移行期のプロセスの一部なんだ。私たちは勝利に値した」「チームを率い続ける可能性はあるかどうか? 今はそのタイミングではない。次の試合を考えなくてはならない」と語っており、これまで貫いてきた「考えは変わらない」と比べて、その態度は軟化しているように感じられた。
そしてクラシコ翌日の『ムンド・デポルティボ』の報道によれば、チャビ監督は2025年まで結ぶバルセロナとの契約をまっとうする可能性も検討し始めているとのこと。今後ジョアン・ラポルタ会長、ラファ・ジュステ副会長、デコ(SDスポーツディレクター)と話し合いの場を持ち、全員にとっての最善の決断を下すことになるようだ。
チャビ監督の退任発表後、バルセロナは13試合を10勝3分けで終えるなど、それまでの低調ぶりとは打って変わって勢いを見せた。その後チャンピオンズリーグ準々決勝でPSGに敗れ、クラシコも落としてラ・リーガ優勝の可能性もほぼ消滅したが、ラポルタ会長、ジュステ副会長、デコSDはチャビ監督のことを支持しており、また多くのサポーターもバルセロナの生ける伝説を信頼しているという。
『ムンド・デポルティボ』はまた、ベティスMFギド・ロドリゲスやRBライプツィヒMFダニ・オルモなど、チャビ監督好みの選手たちをクラブが獲得できるかもしれないこと、さらに全面改修工事が終了するカンプ・ノウでチームを指揮できることも、同監督がチームを率い続ける可能性を高めていると指摘する。
同紙は、「チャビが今後数日中にチームを率い続けることを発表することも否定できない」との文で同記事を締めている。