アーセナルDFベン・ホワイトは、イングランド代表の招集を拒否していたようだ。
2021年にブライトンからアーセナルへ加入したホワイト。加入当初はセンターバックとして、翌シーズンは右サイドバックとしての立ち位置を確立し、これまで公式戦120試合以上に出場。2シーズン連続でプレミアリーグの優勝争いを演じるチームに欠かせない存在となっている。そんな26歳DFだが、2021年にイングランド代表デビューを飾ったものの、EURO2020では招集されるも出場はなし。その後2022年ワールドカップにも招集されたが「個人的な理由」で途中でチームを離れており、それから一度も招集されていない。代表キャップは「4」にとどまっている。
夏のEURO2024に向けて準備を進めるイングランド代表は、3月に親善試合でブラジル代表とベルギー代表と激突する。ホワイトは今回のメンバーからも外れたが、ガレス・サウスゲート監督は選手側が辞退したと明かした。
「今の調子から言えば、明らかに彼はここに座って出場する資格がある。先週、(代表チームディレクター)ジョン・マクダーモットにエドゥ(アーセナルのスポーツディレクター)から電話があり、ベンは現時点で代表に選ばれたくないと言われた」
「本当に残念だ。私は彼が大好きで、ブライトン在籍時にEUROに連れて行ったし、ワールドカップにも招集した。カタール大会の後、私は彼を呼びたかったので話をしたが、明らかに彼に遠慮があった。その理由はよくわからないが、尊重しなければならない。彼は変化をもたらせる素晴らしい選手だが、我々は彼を起用できない」
なお『The Athletic』は、「EURO2024出場は事実上なくなった」としつつ、招集拒否の理由は「詳細なことはわからない」と指摘。一方で「これは明らかに即時的な決断ではないし、彼は自分自身の考えに従っているだけ」と綴った。
同メディアによると、ホワイトはEURO2020で一度も出場がなかったことに加え、ワールドカップ中のミーティングでスティーブ・ホランドコーチから「真剣ではない」として選手全員の前で叱責された模様。さらにこの際、以前のインタビューで「自分がプレーしないサッカーの試合は興味がない」と発言したことを揶揄されていたようだ。このミーティングから1週間後に代表チームを離脱すると、自身の『インスタグラム』に笑顔の絵文字とともに「戻ってきたよ、ベイビー」と投稿。以降、一度も代表に招集されていない。
それらの出来事が影響したかは定かではないようだが、3月の代表戦でピッチに立たないことは確実となった。