現地時間19日、イングランド・プレミアリーグは第8節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地バイタリティー・スタジアムでボーンマスと対戦した。
ウーデゴール、サカを負傷で欠くアーセナルはハヴァーツ、トロサール、スターリングという前線に、中盤ではライス、トーマス、そしてメリーノが起用された。前節のサウサンプトン戦で復帰を果たした冨安だが、再び負傷しメンバーから外れている。
普段と異なるメンバー構成のせいか、立ち上がりから思うようにボーンマスを押し込めないアーセナル。一方のボーンマスは左サイドのセメニョが存在感を発揮し、カウンターからチャンスを作り出す。
拮抗した展開の中、27分に試合の流れを左右する出来事が起こる。アーセナルのバックパスに反応して抜け出そうとしたエヴァニウソンともつれながら倒れたサリバにイエローカードが提示。しかし、VARの結果、決定機阻止であることからレッド―カードに変更され、アーセナルは10人での戦いを余儀なくされた。
数的優位を得たボーンマスが、勢いに乗りアーセナルゴールへと迫る。36分、セメニョがエリア内左で縦に仕掛けて左足でシュートを放つも、これはGKラヤがしっかりとはじき出した。
10人になって守勢の続くアーセナルは37分、スターリングに代えてキヴィオルを投入。41分には左サイドを抜けたセメニョの折り返しはGKラヤが飛び出してブロックすると、こぼれ球をタヴァーニエが押し込むが、これもラヤがブロックしてCKへと逃れた。
後半、数的優位のボーンマスはアラウホに代えてアダム・スミスを投入。前半同様に数的優位を生かしてアーセナルゴールへと迫る。
64分、クリスティー、クライファート、シニステラの3人を投入したボーンマスに対し、アーセナルはトロサールを下げてマルティネッリを投入する。
迎えた70分、左CKでニアサイドに低いボールが飛び、クライファートが少し触って流すと、中央にいたクリスティーがフリーでゴール左へと流し込み、デザインされたセットプレーからボーンマスが先制した。
ついに先制を許したアーセナルは反撃に出たいものの、前線で孤立するハヴァーツにボールが収まらず、攻撃の起点を作ることができない。
すると77分、キヴィオルのバックパスが弱く、奪ったエヴァニウソンがGKラヤをかわしたところで倒されPKを獲得。このPKをクライファートが沈め、ボーンマスが大きな追加点を挙げた。
2点差をつけられたアーセナルは、キヴィオルとメリーノを下げてジェズスとヌワネリを投入。しかし一度傾いた流れを10人でひっくり返すのは難しく、アディショナルタイムの5分間でも最後までGKケパの牙城を崩すことができず。完封で逃げ切ったボーンマスが、ホームで10人のアーセナルを下した。
■試合結果
ボーンマス 2-0 アーセナル
■試合結果
ボーンマス:クリスティー(70分)、クライファート(79分PK)