ボーフムのディーター・ヘッキング監督は出場停止明けの三好康児への期待を口にした。
昨夏にイングランド3部バーミンガム・シティからボーフムに渡った三好。昨年11月に就任した老将ヘッキング監督の下での初戦となったレヴァークーゼン戦(1-1)で初ゴールを記録し、12月に入ってからは2試合連続で先発出場。だが、“ライター投げ込み事件”で話題となった第15節ウニオン・ベルリン戦(1-1/DFBスポーツ裁判所がボーフムの2-0での勝利に変更もウニオンが異議申し立て中)では13分に一発退場となり、2試合の出場停止処分が科されていた。
そんな三好だが、最下位のボーフムが15日に臨む14位ザンクト・パウリとのホームマッチでは出場可能に。そして、この一戦に向けた記者会見に臨んだヘッキング監督は27歳の日本人アタッカーがウィンターブレイク中の4部ヴッパータールとのテストマッチで好パフォーマンス(6-2の勝利で1ゴール2アシストを含む5得点関与)を見せたことに触れながら同選手への期待を語った。
「康児はまだあまりたくさんのプレー時間を得ていない。残念ながらウニオン戦でのレッドカードによりハイデンハイム戦とマインツ戦は選択肢に入れることができなかった。なのでリズム感を少し失っているが、ヴッパータールとの試合ではレギオナルリーガ(4部)相手とはいえ、プレーを楽しむ姿勢やアクションをもってブンデスリーガでも旋風を巻き起こすだけの能力を持ち合わせていることを示した」
同監督は三好をザンクト・パウリ戦でスタメン起用するかに関しては手の内を明かさず。「問題はリズム感を取り戻しているか、スタメン起用できるかだ。とにかくもう1つの選択肢としてスカッドに迎えることができるのは良いことだろう」と続けると、「彼はとても良いサブだ。途中出場したレヴァークーゼン戦でも非常に活発に動き回ってくれた」とも振り返っている。
「とにかく彼が戻ってきて嬉しい。うちには彼のようなプレーヤータイプはほかにいないし、あの機敏な動きで相手を苦しませることができるからね。いずれにしても自分の中では先発起用か途中起用かについてはもう決めている」