ブンデスリーガ2部ニュルンベルクのミロスラフ・クローゼ監督が、奥抜侃志ら出場機会がないメンバーたちへの注文を口にした。
現在25歳の奥抜は23年夏にニュルンベルクに加入。今シーズンから指揮を執るクローゼ監督の下ではDFBポカール1回戦や開幕からの数試合はピッチに立つも、9月末の4バックからの3バックフォーメーション(3-4-1-2)への移行に伴って、出場機会が「0」に。ベンチ入りも出番がなかった9月29日に行われた第7節ハノーファー戦を最後に、左ウィンガーは招集メンバーにすら含まれなくなった。
そして、そのシステム変更が実り、ニュルンベルクはハノーファー戦こそ0-2で落とすも、その後のリーグ戦5試合は3勝2分け(16得点5失点)とパフォーマンスが向上。その一方で、メディアでは奥抜や同じくウィンガーのフロリアン・プリックら“システム変更の犠牲者”は来年1月の移籍市場での放出候補として伝えられている。
だが、ドイツ紙『ビルト』によれば、クローゼ監督は奥抜ら居場所を失っている2人の新システムへの適応を望んでいる模様。1月に新戦力の獲得を狙う可能性について「我々は常にスカウティングのミーティングなどを行っているのだがね…」と前置きしつつ、「だけど私にとって重要なのは、ラインの間でプレーできるプレーヤーたちが適切なタイミングでアウトサイドへ流れていくことだ。ピッキー(ピック)とカンジはもちろんアウトサイドの方がインサイドより少し居心地良いだろうけど、2人ともそうすることができる」と強調した。
奥抜もピックも右利きで本来のポジションは左ウィンガー。クローゼ監督のウィンガーのいない新システムでは主にインサイドでのプレーが求められるということは、今後起用が考えられるのはウィングバックではなくトップ下やFWポジションとなるのだろうか。