イタリア人指揮官のクラウディオ・ラニエリ氏が31日、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューにおいて、過去のエピソードなどを明かした。
ラニエリ氏は、かつてカリアリ指揮官としてセリエAでキャリアをスタートすると、ローマやユヴェントス、インテルなどのほか、各国のクラブを渡り歩いた末、2022年にセリエBで苦戦していた古巣のカリアリに復帰。セリエA昇格と翌シーズンのセリエA残留へ導いたのち、勇退を決めた。当初は、監督業引退の意向も伝えられていたが、ラニエリ氏は代表チームでの指揮に意欲を示している。
「複数のオファーを拒否してきたが、再びスポットライトを浴びたい気持ちがある。代表チームからオファーが舞い込むかどうか見てみよう。だが(ルチアーノ)スパレッティには全幅の信頼を置いているので、イタリア以外でね」
また73歳の元指揮官は、プレミアリーグを制したレスターでの日々を回想。「全ての惑星が一直線に並んだように、完璧なシーズンだった。だが優勝できるとは思っていなかったよ。私は夢想家ではなく、どれほどプレミアリーグが難しいかも分かっていたからね。私が心配していたのは、ロッカールーム内の軽やかな雰囲気を維持することだった」と明かした。
続いてラニエリ氏は、ジョゼ・モウリーニョとの過去の口論も振り返り、「彼は私が老いぼれで英語を話せないと言っていたんだ。だが実際、私はフランス語もスペイン語も話せるんだよ」と明かしたが、その後は、2人の間に友情が芽生えたという。
「どうしてそうなったのかは分からないが、私がインテルへ行ってから友人になった」と告白。「私がレスターで解任された時、彼はマンチェスター・ユナイテッドの指揮官だったが、私のイニシャルの“C.R.”のシャツを着て記者会見に現れたんだ」と友人を思うモウリーニョの一面を明かした。