villarreal-el-final-trophy(C)Getty Images

ビジャレアルがPK戦に及ぶ死闘制しEL初優勝!悲願のクラブ史上初ビッグタイトル獲得

ヨーロッパリーグ(EL)は26日に決勝戦が行われ、ビジャレアルとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

いよいよ迎えた2020-21シーズンEL決勝戦。今季は、これまで数々のビッグタイトルを手にしてきた世界屈指の名門マンチェスター・Uと、クラブ史上初のタイトルを狙う人口5万人の片田舎のクラブ、ビジャレアルがフィナーレを飾ることになった。ユナイテッドでは主将マグワイアが間に合わず、代わりにバイリーが起用。一方のビジャレアルは、モレノとバッカの2トップを採用している。

両サポーターが素晴らしい雰囲気を作り出した中でキックオフを迎えた一戦は、前線の激しいプレッシャーからボールを持つユナイテッドと、コンパクトな守備でスペースを消すビジャレアルという構図に。ユナイテッドは6分、マクトミネイがミドルレンジから狙い、この日最初のシュートを放った。前半は中盤での攻防が続き、意外性あるプレーでチャンス自体は作るものの、互いに決定機を生み出せない展開が続く。

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しかし29分に試合が動く。ビジャレアルは低い位置で獲得したFKから、パレホがボックス内にクロスを送る。これをモレノが倒れこみながら右足で合わせ、ネットに押し込んだ。エースの一発で、ビジャレアルが大きな先制点を手にする。その後もソリッドな守備で決定機までは作らせず、前半をリードして折り返す。

後半開始早々、ビジャレアルは大きな展開から決定機を作ったが、バッカはブロックに遭って押し込めない。すると55分、ユナイテッドが試合を振り出しに戻す。CKのこぼれ球をラッシュフォードがシュートすると、ボックス内のこぼれ球にいち早く反応したカバーニが押し込んだ。VARレビューでもゴールは認められ、後半早い時間で追いつくことに成功した。

畳みかけるユナイテッドは、直後にブルーノのミドルでゴールを脅かす。劣勢のビジャレアルは59分にバッカを下げ、コクランを投入した。その後は再び中盤での攻防が続く中、70分に右サイドを突破したショーからカバーニのヘッドが枠へ飛ぶが、DFがブロック。ユナイテッドが圧力を高めていく。ビジャレアルは76分、ピノとトリゲロスに代えてパコとM・ゴメスを投入。エメリ監督は勝負に出る。互いにゴールを目指して攻撃に出たが、スコアが動かないまま試合は延長戦に突入する。

延長戦もユナイテッドがボールを持ち、ビジャレアルがブロックを組んで構える展開に。ビジャレアルはA・モレノやパコがシュートを放つが、枠には飛ばず。ユナイテッドは100分、この試合初めての交代でグリーンウッドを下げてフレッジを投入。それでも状況は変わらない。115分、ボックス内でモレノのシュートがフレッジの手に当たったかどうかVARレビューが行われたが、PKはなし。ユナイテッドは終了間際に4選手を交代。試合は動かず、決着はPK戦に委ねられる。

ビジャレアルの先攻で始まったPK戦は、両チームとも5人目まで全員が成功。サドンデスに突入する。さらに6人目、7人目、8人目、9人目、10人目も成功。するとビジャレアルGKルジはキックを成功させ、ユナイテッド11人目デ・ヘアをストップ。ビジャレアルが11-10でPK戦を制した。

この結果、ビジャレアルがEL初優勝。クラブ史上初のビッグタイトル獲得となった。来季のチャンピオンズリーグ出場権も手にしている。

■試合結果
ビジャレアル 1(11)-(10)1 マンチェスター・ユナイテッド

■得点者
ビジャレアル:モレノ(29分)
マンチェスター・U:カバーニ(55分)

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