国際プロサッカー選手会(FIFPRO)は、『FIFA』の発表した新設クラブ・ワールドカップへの懸念を表明している。
『FIFA』は先日、2025年から実施するクラブ・ワールドカップの拡大案を発表。参加チームを「7」から「32」に拡大し、4年ごとに開催すると宣言した。さらに女子クラブ・ワールドカップの創設、「FIFAワールドシリーズ」と仮称される代表チームによる大会を導入する計画も明かしている。
これに対しFIFPROは、「FIFAが下した男女サッカーの国際スケジュールに関する決断を驚きをもって留意している。これは選手の福利と雇用に深刻な影響を及ぼし、圧力を高める可能性がある」と発表。過密日程による選手の負担を懸念し、反発する姿勢を見せた。
「FIFPROは先週、2023年3月のFIFA総会までに国際カレンダー(IMC)の共同交渉を行うと合意していた。にも関わらず、FIFAの決定は選手と真剣に話し合うどころか、合意もないままに一方的に行われた」
「2025年以降のクラブ・ワールドカップの新フォーマット、2024年以降の男子と2023年以降の女子のIMCの新たな原則、さらに2024-25シーズンにおける女子IMCの“ロールオーバー”(これはオリンピックイヤーに深刻な問題を引き起こす)。これらは選手の仕事量と職責への圧力をさらに高める状況を生み出している」
「改めて指摘するが、適切なセーフガードなしに競技規模を拡大する決定は近視眼的(先見性や思考力が不足している)であり、選手の健康やパフォーマンスを全く気に留めていない。この決定は、基本的権利の核心にかかわることであるにも関わらず、サッカーの主要な利害関係者が意思決定において適切に関与していないことを改めて示すものである」