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2位・広島、逆転優勝へ弾みをつける5発快勝!首位と1p差で運命の最終節へ…38歳・青山敏弘には大歓声

明治安田J1リーグは1日に第37節が行われ、サンフレッチェ広島と北海道コンサドーレ札幌が対戦した。

前節終了時点で勝ち点65を稼ぎ、2位につけていた広島。前日の試合で首位・ヴィッセル神戸がドローに終わったため、暫定4ポイント差で本拠地エディオンピースウイング広島での今季最後のリーグ戦を迎えた。1ポイント差で最終節を迎えるためにも勝利が必須の一戦で、ゴンサロ・パシエンシアや川辺駿、塩谷司、佐々木翔らが先発に入っている。

前日の試合結果でJ2リーグへの降格が決定した札幌を相手に、広島は開始直後からゴール前で決定的なチャンスを作る。すると8分、早速先制に成功。左サイドから東俊希がDFラインの背後に正確なロングパスを送ると、フリーとなった加藤陸次樹が冷静にGKとの一対一を制した。ホームチームが大きなリードを奪う。

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先制後も主導権を握る広島は、良いテンポでボールを動かしながらチャンスを狙う。しかし20分、スローインから最後は鈴木武蔵の決定機を許したが、これはシュートが枠を外れて事なきを得た。すると42分、スローインから右サイドの突破を許すと、最後は鈴木武蔵にネットを揺らされて同点に追いつかれた。それでもアディショナルタイム、右サイドで得たFKから東俊希が正確なボールを送ると、クロスがそのままネットに吸い込まれた。広島は勝ち越して前半を折り返す。

リードする広島は、後半頭からゴンサロ・パシエンシアに代えてピエロス・ソティリウを投入。すると52分、バックパスを狙った加藤陸次樹がGK菅野孝憲にボックス内で倒されてPKを獲得。これをトルガイ・アルスランが沈め、大きな3点目を奪った。

その後も広島は主導権を渡さず、79分には決定的な4点目。カウンターから加藤陸次樹が左サイドに抜け出し、最後はクロスをピエロス・ソティリウが押し込んだ。試合を決定づけた後、ミヒャエル・スキッベ監督は82分に今季限りで現役引退を発表している38歳のレジェンド、青山敏弘を投入。頼れる大ベテランに試合のコントロールを託す。スタンドからは大歓声が送られた。

広島の勢いは止まらず、88分にはCKから東俊希のボールにピエロス・ソティリウがヘッドで合わせ、ダメ押しの5点目。試合はこのまま終了し、5-1で大勝を飾った。この結果、勝ち点を68まで伸ばすことに成功。首位・ヴィッセル神戸と1ポイント差で、運命の最終節へ挑む。

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