「ホームレス・ワールドカップ」が、9月21日〜28日にアジア初となる韓国・ソウルで開催された。
居住状況が安定していないホームレス状態の人の社会復帰などを目的としたストリートサッカーの大会「ホームレス・ワールドカップ」。2003年にスタートし、コロナ禍の20〜22年を除いて毎年開催されている。
大会出場を契機に「自立」を目指しているため、選手としての参加資格は「一生に一度だけ」。今回の開催地・韓国では、ホームレスサッカーをモチーフにした『ドリーム〜狙え、人生逆転ゴール!~』というNetflix映画が制作され、パク・ソジュン、IUが出演したこともあり、話題となっている。
38の国と地域から約450名が参加し、8日間にわたって男女それぞれトーナメントが行われた韓国大会が先月28日に全日程を終えた。
日本代表は04年スウェーデン大会、09年ミラノ大会、11年パリ大会にNPO法人ビッグイシュー基金が運営の中心となって参加、12年以降は資金不足などにより出場がかなわなかった。しかし、このたび株式会社LIFULL(東京都千代田区)がオフィシャルスポンサーに就任し、NPO法人ダイバーシティサッカー協会が中心となって、13年ぶりにチームを派遣していた。
日本代表は全10試合を行って1勝9敗の成績に。9月27日のギリシャ戦では8-4で白星を飾り、日本代表としてこれまで出場してきたホームレス・ワールドカップでの試合を含めて、不戦勝とPK戦での勝利以外で初めての勝利を収めている。
また、日本代表はピッチ内外での行動が評価され、フェアプレー賞を受賞した。
▼ 日本代表成績内訳
9/21(土):日本 4-11 インド
9/22(日):日本 2-9 ポルトガル/日本 3-8 チェコ
9/23(月):日本 2-9 スウェーデン/日本 3-9 アメリカ
9/25(水):日本 4-16 キルギス
9/26(木):日本 5-12 ポーランド/日本 2-7 イタリア
9/27(金):日本 8-4 ギリシャ
9/28(土):日本 5-8 ドイツ
▼スポンサーについて
今回日本代表のオフィシャルスポンサーには株式会社LIFULLが就任している。
これまで不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」を通して、ホームレス状態の方を含む生活困窮者や家族に頼れない若者などあらゆる人の叶えたい暮らしの実現をサポートしてきたことや、
「ホームレス・ワールドカップ」の大会のビジョンである「ホームレスの存在しない世界」を目指すこと、大会への出場を当事者の方々が広義のホームレス状態である不安定な居住環境から抜け出すきっかけとすることに強く共感し、13年ぶりに大会に出場する日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして挑戦をサポ―トするためスポンサーに就任した。
<スポンサーとしてのサポート>
・大会出場に際しての資金面での支援
・日本代表ユニフォームのデザイン提供
・広義のホームレス問題の理解促進に向けたサポート
・LIFULL HOME'Sのサービス・ノウハウを活用した住まい探しのサポート
・「ホームレス・ワールドカップ2024」日本代表に関わる広報活動