現地時間6日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はリーグフェーズの第4節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地サン・シーロでインテルと対戦した。
3試合を終えて2勝1分の勝ち点7で並ぶ、無失点同士の一戦。冨安、ライス、カラフィオーリらを負傷で欠くアーセナルだが、長期離脱を強いられていた主将のウーデゴールがようやくベンチメンバーに復帰を果たした。
しかし、立ち上がりからペースを握ったのはホームのインテル。開始わずか2分、ジエリンスキの左クロスをファーサイドで受けたダンフリースが右足アウトでボレーを放つと、これがクロスバーを直撃し、アーセナルは早くも肝を冷やした。
直近の国内リーグ、ヴェネツィア戦で先発したテュラム、ムヒタリアン、バレッラ、バストーニ、ディマルコをベンチに置き、タレミ、チャルハノール、フラッテージ、ビセック、ダルミアンを起用したインテルは、高いインテンシティとボール保持でアーセナルを押し込んでいく。
立ち上がり押し込まれたアーセナルも、今や武器の一つになったセットプレーを中心に徐々に盛り返していく。互いにここまで大会無失点の守備が光り、
このまま0-0で終えるかと思われた前半終了間際、左サイドのFKをチャルハノールがゴール前に入れると、タレミがヒールで流したボールがメリーノの手に当たり、インテルがPKを獲得。このPKをチャルハノールがど真ん中に沈め、インテルが均衡を破り試合を折り返した。
後半、1点を追うアーセナルはメリーノに代えてジェズスを投入。インテルも62分にラウタロ、ジエリンスキ、フラッテージを下げてテュラム、バレッラ、ムヒタリアンを投入する。
追いつきたいアーセナルは右のサカを中心に攻めるが、クロスはことごとくインテル守備陣に跳ね返され、決定機を作ることができない。集中した守備を続けるインテルは71分、チャルハノールに代えてアスラニを投入。無理に追加点を狙いに行くよりも、逃げ切り態勢へとシフトしていく。
攻勢のアーセナルは75分、左クロスをパヴァールがクリアしきれず、ゴール前のハヴァーツに渡る。振り向き様にボレーを放つが、これはビセックがブロックしゴール右へと外れた。
79分にタレミを下げてディマルコを投入し5-3-2から5-4-1へとシステムを変えたインテルに対し、アーセナルは82分にトロサールとティンバーを下げてヌワネリとジンチェンコを投入し勝負に出る。
アディショナルタイムにはウーデゴールを復帰させたアーセナルだが、最後までGKゾマーの守るゴールを破ることは叶わず。CL4試合連続となる完封をしたインテルが勝点を10に伸ばし、敗れたアーセナルは公式戦2連敗、アウェーゲームでは4試合連続で無得点となった。
■試合結果
インテル 1-0 アーセナル
■試合結果
インテル:チャルハノール(45+3分PK)