欧州王者“アッズーリ”(イタリア代表)の2大会連続ワールドカップ(W杯)予選敗退に、イタリア各紙も驚きを隠せない。
カタールW杯欧州予選グループリーグで2位となり、プレーオフへと回ったロベルト・マンチーニ率いるイタリア。しかしポルトガルやトルコと同居するパスCの準決勝で、北マケドニアに0-1とまさかの敗北を喫し、2大会連続でのW杯予選敗退が決定した。
昨年のEURO(ユーロ)2020優勝の歓喜からどん底へと転落した“アッズーリ”の姿に、地元メディアも驚きを隠せない。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、「イタリアの大惨事。92分に北マケドニアにしてやられた。またしてもW杯に出場できず」との見出しで報道。「さらばW杯、さらばユーロ、すべてよ、さらば。誰もがもはや延長戦突入を予想していた時、試合の間ずっと恐れていたことが起きてしまった」と綴り、元パレルモのFWアレクサンダル・トライコフスキの試合終了間際の決勝点を振り返った。
マンチーニの冒険は終わった
イタリア紙はさらに、「冒険は終わった。イタリアらしさはもうない。マンチーニのカルチョはもはや存在しない」と、マンチーニのチームを糾弾。「救えるのは(アレッサンドロ)バストーニと(マルコ)ヴェッラッティ。付け加えるとすれば、(アレッサンドロ)フロレンツィと(ジャコモ)ラスパドーリくらいだ。それ以外はダメ。(チーロ)インモービレや(ロレンツォ)インシーニェなど目も当てられない」と主張した。
続けて「(ジャンルカ)マンチーニも(ニコロ)バレッラもひどく、ジョルジーニョはかつての姿とはかけ離れていた」とし、「W杯に出場できないのがふさわしい。我々はまたしてもアポカリプス(世界の終末)に戻ってしまった。不運も少しはあったが、それだけではないはずだ」と結論付けた。
このほか『トゥット・スポルト』も「イタリアの悪夢」と伝えたほか、『コリエレ・デロ・スポルト』も、「イタリアがまたしても空中分解。またもやW杯に出場できない」と報道。「アッズーリは信じられないことに、ホームで北マケドニアに敗れ、2大会連続でW杯出場に失敗した。昨年7月11日、イタリア中でユーロ優勝に歓喜したが、魔法の夜は8カ月後に悪夢に変わった」と振り返った。