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J1最終節で見逃せない4つの見どころ。優勝決戦のゆくえ、残留の大本命は?

 12月7日の最終節を残すのみとなった2019年の明治安田生命J1リーグ。ジュビロ磐田と松本山雅FCのJ2降格はすでに決まってしまったが、優勝、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権、J1昇格プレーオフに参戦する16位、そして重要な個人タイトルである得点王争いの行方はいまだ定まっていない。最終節で見逃せない4つの見どころを展望していく。

■優勝争い

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★見どころ「最終節で運命の直接対決」

 J1のタイトル争いは首位に立つ横浜F・マリノスと2位・FC東京に絞られる形となった。その両者が最後の最後に直接対決するのだから、近年まれに見ない盛り上がりようを見せている。

以下に続く

 現時点では横浜FMが勝ち点67、FC東京が同64で追走。得失点差では横浜FMが7上回っており、横浜FMは最終節で3点差以内での敗戦であれば優勝が決まる圧倒的なアドバンテージを有している。FC東京の長谷川健太監督が「体の半分以上は土俵を割っているかもしれないけど、何とか踏ん張りたい」と話すように、FC東京は奇跡を信じて突き進むしかない。

 今季リーグ戦における横浜FMの最大点差負けは4月20日の第8節・北海道コンサドーレ札幌戦と5月11日の第11節・セレッソ大阪戦の3点差(ともに0-3)。6月29日の第17節・FC東京戦では4失点を喫しているものの、最終スコアは2-4だった。当時は好守における不安定さもあったが、最近10試合無敗の6連勝を飾るいまは、まるで完成度が違う。

  アンジェ・ポステコグルー監督も「ここ2カ月間は守備が非常にいい」と自信を見せるだけに、最終節の直接対決で彼らが大崩れすることは考えにくい。扇原貴宏の出場停止、マルコス・ジュニオール、マテウスのコンディション面という不安要素はあるが、FC東京のディエゴ・オリヴェイラの負傷欠場に比べるとダメージは少ない。順当に王者の座をつかむ可能性は高い。

■ACL出場権争い

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★見どころ「C大阪を含めた4位争いも熾烈」

 3位までとなっているリーグ戦における来季ACL出場枠は、すでに横浜FMとFC東京の出場権獲得は確定。残す1枠を鹿島アントラーズと川崎フロンターレで争う構図だ。

 鹿島は勝ち点60、川崎は57で、得失点差は前者が23、後者が22でやはり鹿島に分がある状況で最終節を迎えた。川崎としては最終節の相手である札幌に勝利し、鹿島が名古屋グランパスに敗れるのを待つしかない。

 ただ、前節・横浜FM戦を見る限りだと、いまの川崎は攻守両面でバランスがあまりよくない。中村憲剛という絶対的リーダーを欠くなか、若きボランチの田中碧も「憲剛さんについていけばボールを取れるし、渡しておけばゲームもうまく作れる。そういうのがまだまだ足りない」と反省しきり。3位浮上の道は険しい情勢となっている。

 ただ、鹿島がリーグ戦で3位以内に入ったうえで、天皇杯で優勝すれば、鹿島は天皇杯優勝チームとしてACLでは本戦から出場となる。その場合はリーグ4位チームにも出場権が与えられる。

 川崎は最低限でもその地位は死守しなければいけないが、勝ち点56で川崎にピッタリ張り付いている5位・C大阪にも望みが出てくる。清武弘嗣が長期離脱から復帰し、柿谷曜一朗が本来の得点感覚を取り戻したいまのセレッソであれば、4位フィニッシュの可能性はゼロではない。川崎とセレッソのどちらが上の順位でシーズンを終えるのかも興味深いポイントだ。

■残留争い

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★見どころ「実質的な16位争いは鳥栖・清水・湘南の三つ巴に」

 そして、参入プレーオフをめぐる16位争いも最終節を前に熾烈を極めている。12位・名古屋から16位・湘南ベルマーレまでの5チームが勝ち点2差の間にひしめいているだけに、最終節の動向が大いに気になる。

 勝ち点37で並んでいる12位・名古屋と13位・浦和は得失点差がそれぞれ-4と-15で、14位・サガン鳥栖と15位・清水エスパルスよりも大きく上回っている。しかも鳥栖と清水の直接対決で、勝敗がついた場合はその時点で名古屋と浦和の15位以上が確定する。鳥栖と清水が引き分けたとしても、16位湘南ベルマーレが勝利したうえで、浦和と名古屋が大敗しなければ、この2チームの16位転落はない。

 そうなれば、実質的な16位を回避する争いは鳥栖、清水、湘南の3チームの動向になる。湘南が自力で残留するためには、最終節で松本に勝たなければならない。前節でJ2降格が決まった松本のモチベーションを考えると白星を手にできる可能性は大いにある。仮にドローであったとしても、鳥栖か清水が大敗して、得失点差で湘南が上回れば15位浮上のチャンスはある。

 最近の戦いぶりを見ると、ようやく調子が上向いてきた湘南に対し、鳥栖はやや停滞気味の印象。さらに清水は6戦未勝利とかなり厳しい。どこが参入プレーオフ出場となってもおかしくない情勢だ。

■得点王

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★見どころ「横浜FMコンビに待ったをかけるのは…」

 参入プレーオフをめぐる16位争いと並んで大混戦なのが得点王争い。現在、15点でトップに立つ仲川輝人とマルコス・ジュニオールから3点差に9人がひしめく状況で、最終節に大量得点を奪う選手が出れば一気に抜け出す可能性もある。

 仮に仲川とM・ジュニオールがそのままトップでシーズンを終えれば、史上初の同一クラブによる複数選手得点王が誕生することになる。仲川は「とにかく自分たちのサッカーをして勝って、日産でファン・サポーターと喜び合いたい。それだけです」と個人タイトルのことは頭から横に置いて大一番に臨む姿勢を見せていた。その献身的姿勢を全員が持っているのが、いまの横浜FMの強み。2人揃って得点王を獲得できれば、最高のシナリオだ。

 そんな横浜FM勢にストップをかけたいのが、14点以下の選手たち。14点のディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)はケガによる欠場が濃厚だが、13点のドウグラス(清水)と鈴木武蔵(札幌)、12点の興梠慎三(浦和)、ダビド・ビジャ(神戸)、小林悠(川崎)、セルジ―ニョ(鹿島)の7人だ。とりわけ今季限りでの現役引退を表明しているビジャはキャリアのラストに花を添えることができれば理想的。現在トップの15点を上回るためには、ハットトリック達成が必要で、ハードルはかなり高くなるが、ぜひ期待したいところだ。

文=元川悦子

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