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japan_china_1(C)Atsushi Tokumaru

【予想スタメン】日本代表、きょう中国戦へ。伊東&三笘復帰で攻撃陣は“贅沢”に。想定される組み合わせは?

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日本代表は11日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第1節で中国代表とホーム・埼玉スタジアム2002で対戦する。今回の最終予選の変更点、そして予想フォーメーションは?【取材・文=河治良幸】

日本代表がいよいよ北中米W杯の最終予選に臨む。初戦の相手は中国となるが、率いるのは前回のカタール大会の最終予選の初戦、オマーンで日本に黒星をつけたブランコ・イバンコビッチ監督。森保一監督も「相手は監督がよく日本のことを分析している」と警戒しながらも、オマーンとはまた違った中国の選手の良さも出そうとしてくると予想している。特にエースのFWウー・レイ、ブラジルから帰化したアラン、フェルナンジーニョには要注意だ。

■アジア最終予選の変更点。出場枠が増えるも自動突破すべき理由は?japan_china_2(C)Getty Images

その中国戦を展望する前に、今回の最終予選のレギュレーションを簡単におさらいしたい。カタールW杯の本大会は32カ国で、アジアに与えられた出場枠は開催国のカタールを除き「4.5」だった。そこから北中米W杯は48カ国に拡大される関係で、アジアには「8.5枠」が与えられることに。この増枠は他大陸より多い。予選突破の難易度が下がったこと自体は否定しないが、アジアのレベルはこの数年で底上げされており、今年1月に行われたアジアカップで準々決勝敗退を強いられている事実も軽視できない。

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今回の最終予選は18カ国が3組に分かれて、ホーム&アウェーの10試合を行い順位を競うが、自動で本大会の出場が決まるのは上位2カ国で、残り「2.5枠」は各組の3、4位が回るプレーオフの結果に委ねられる。自動突破を逃しても本大会の切符を掴めるチャンスは残るが、プレーオフの開催は来年10月に予定されており、「0.5枠」を争う大陸間プレーオフに回れば、さらに時間を費やさなければならない。つまり順調なら予選後に欧州や南米の強豪と親善試合を組んだり、本大会が行われるアメリカ・メキシコ・カナダに遠征したりできるはずの期間が、プレーオフに割かれてしまうわけだ。そもそもプレーオフは不確定要素やリスクも多くなるため、確実に2位以内で切符を勝ち取りたい。

■連勝で10月のサウジ、豪州戦に繋げられるかjapan_china_4Yuki nagao

日本と同じC組には中国の他にバーレーン、サウジアラビア、オーストラリア、インドネシアが入っている。中国、サウジアラビア、オーストラリアは前回と同じで、3試合目がアウェーのサウジアラビア戦、4試合目がホームのオーストラリア戦という対戦順も既視感がある。前回は初戦でイバンコビッチ監督が率いるオマーンにまさかの敗戦を喫すると、中国にはアウェーで1-0と辛勝したものの、サウジアラビアに敗れたことで、危機的な状況に追い込まれた。

やはり今回もサウジアラビアとの第3戦が最大の難関になることは間違いないが、9月の2試合で中国とバーレーンをしっかり叩いて、二連勝でライバルのサウジアラビア、オーストラリアに挑む10月シリーズに繋げていきたい。前回の最終予選を経験しているキャプテンの遠藤航は「前回大会の最終予選の結果は選手たちも覚えていますし、アジアカップの悔しさも含めて簡単じゃないことはみんな身に染みて分かっている。長い戦いになりますけど、とにかく1戦必勝というか、まずはこの次の中国戦で最大限、力を発揮することを選手全員で目指すことが大事だと思います」と強調する。

■伊東&三笘復帰で攻撃陣は“贅沢な悩み”。不安材料は…?代表スタメンfix(C)GOAL

心強いのは伊東純也と三笘薫のアジアカップ以来となる代表復帰だ。彼らを欠いた時期の”森保ジャパン”に関して三笘は「無失点の試合も多かったですし、チームとしての完成度が高かったので。3バックにもチャレンジして、いろんなところが見えたと思います」とチームの前進を認めながら、そこに「自分が加わって、どれだけ変化が加えられるか」というところにフォーカスしている。システムが従来の[4-2-3-1]なら右の伊東、左の三笘が最強の両翼として、日本の大きな武器になることは間違いないが、右なら堂安律、左では中村敬斗もアピールしており、インサイドの起用が見込まれる久保建英や南野拓実も含めて、様々な組み合わせが想定されるのは森保監督にとっても、贅沢な悩みだろう。

久保と南野に関しては現時点で明確な序列を付けるより、一人がスタートで出れば、もう一人が勝負どころで出てくるといった使い分けをベースに、状況に応じた併用も含めて考えていくのではないか。三笘と中村、あるいはスピードのある前田大然などが選択肢となる左サイドにしても3バックの場合は左シャドーと左ウイングバックで同時に使うことも可能だ。それは右サイドの伊東と堂安にも言えることかもしれない。

また最終予選を迎えるにあたって、森保監督が最も重視していたコンディション面で言うと、新シーズンが開幕した欧州のリーグで、主力として試合に出たり、得点など結果を出している選手も多い。中盤で多様な働きが期待される旗手怜央も「みんな試合に出ていると思うので、コンディションはすごく良いのかなと思います」と語る。スコットランドの名門セルティックで4シーズン目を迎える旗手を含め、この夏の期間の移籍選手は意外と多くなかった中で、イタリアのラツィオからプレミアリーグのクリスタル・パレスに移籍した鎌田大地もコンスタントに出場時間を得ており、オランダのAZから同じくプレミアリーグのサウサンプトンに移籍した菅原由勢も、[3-5-2]の右ウイングバックで3試合続けてスタメン起用されている。

強いて言えばプレミアリーグのリヴァプールで2シーズン目となる遠藤が、開幕3試合で第2節ブレントフォード戦の後半アディショナルタイムに出たのみという状況だが、日本代表のキャプテンとして中国戦の前日会見に登壇していることからも、豊富な経験を生かしてスタートからピッチに立つはず。その相棒を務めるのはポルトガルのスポルティングCPですっかり主軸に定着している守田英正か。中盤はそこに旗手や鎌田、移籍期間のギリギリにドイツ2部デュッセルドルフからチャンピオンシップ(イングランド2部に相当)のリーズに加入した田中碧もおり、2列目と同等にタレントが充実したポジションだ。

今回の不安材料となるのが、本来の主力であるアーセナル所属の冨安健洋とドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに加入した伊藤洋輝を怪我で欠く最終ラインだ。パリ五輪を経験した高井幸大や、伊東や三笘と同じくアジアカップ以来の代表復帰となる中山雄太といった”国内組”の選手たちにも期待したいが、センターバックは統率力に優れる板倉滉や経験豊富な谷口彰悟がおり、左利きの町田浩樹はセンターバックが本職ながら、左サイドバックもこなせる。6月に導入された3バックも最終予選を通して有効なオプションになりうるが、中国戦のスタートは4バックで臨むと見ている。

イバンコビッチ監督の初陣となった3月の試合から、中国はこれまでダイヤモンド型の[4-4-2]が基本システムになっており、そこに守備を噛み合わせるなら[4-3-3](守備は[4-1-4-1])にしてハメてしまうプランも浮上する。その場合、日本は遠藤がアンカー、インサイドハーフに守田か田中、鎌田、もう一人が攻撃的な久保や南野という組み合わせが考えられるが、高い位置からプレッシャーをかけるために[4-2-3-1]で、守備はコンパクトな[4-4-2]で前から行く可能性も。このあたりの引き出しの多さは前回の最終予選の時点ではなかった”第二次・森保ジャパン”の強みになっており、良い意味で読みにくい。

中国側も、90分を通して日本とイーブンの戦いをするのが難しいのはイバンコビッチ監督も承知しているはずだが、前回のオマーンがそうであったように、どこかで前にパワーをかけてくるはず。そうしたところの見極めをどう判断して、試合を進めていくか。初戦だけに、先に失点しないようにしながら、早めにリードを奪っていきたいが、そうした展開に持っていけなかった時に、森保監督がどういった戦術変更や選手交代をしていくのかも気になるところだ。

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