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サッカー日本代表、チュニジア戦で“最終確認”したいことは? 本大会想定の連戦、コンセプトの浸透、選考サバイバル…/プレビュー&予想布陣

 日本代表は14日、キリンカップ2022でチュニジア代表と対戦する。注目の決勝の見どころ、予想先発メンバーは?

■W杯出場国との連戦

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 タイトルをかけた4カ国によるトーナメント、キリンカップの決勝。日本はガーナ代表に4-1、チュニジアはチリ代表に2-0で勝利してそれぞれ勝ち上がってきた。

 両国ともにカタール・ワールドカップ(W杯)の出場権を手にしており、日本にとっては本大会出場国との連戦。抽選会時にもポット3に区分されていた国同士、現時点実力を計るうえでも見逃せないぶつかり合いだ。

以下に続く

 当然ながら本大会に向けた選手選考のテストという側面が多くを占めるが、森保一監督は前日会見で「システム的には大きな変化はないと思いますが、人という意味ではチームのオプションを増やせるということで考えていきたい」と発言。ガーナ戦から再び「大幅に替えていきたい」とも明言しており、選手同士の組み合わせを変えていきながら見ていきたい部分があると強調した。

 また、このチュニジア戦を終えれば海外組を交えての代表活動は9月まで用意されていないため、チームのベースを最終確認することも欠かせない。森保監督は、チームの戦い方の優先順位をチェックしておきたいとの意思を示した。

「守備から攻撃に移った時の効果的なボールの動かし方、プレス回避をしていくこと、できれば縦にいき、そうでなければサイドの広いところへ、それもできなければボールを保持して攻撃を組み立てる部分。あとはサイドのビルドアップから速攻も含めて得点を奪う形をピッチで見たいと思います。守備ではボールを奪うことをしっかり考えつつ、前から奪いに行った方が良いのか、形を作ってミドルゾーンから奪ってカウンターを狙っていくのかということ。攻守ともに見ていきたいと思います」

 一方、チュニジア代表のジャレル・カドリ監督も日本の「それぞれのプレーが非常に速い」という点を警戒。まずは森保監督の語る通り、注意を払われている中でも素早い攻撃から得点につなげることができるか、それが上手くいかなかった時にスムーズに違う形から揺さぶることができるかが見どころだ。できれば、W杯に出場する国が日本の長所を理解して準備した対策を、上回っていけるかどうかにもチャレンジしたいところか。

■CFのポジションで抜け出すのは…

20220614_Japan_Form(C)GOAL

 選手選考に向けたアピール合戦という観点では、ガーナ戦では多くの選手がアピールに成功。そこから大幅に変更すると指揮官が明かした以上、その前のブラジル代表戦のメンバーを中心にしつつ、いくつかの変更が行われることになりそうだ。

 選手層という意味で両ウイングやインサイドハーフ、ディフェンスラインで多くの好材料が示されていたことを踏まえれば、特にセンターフォワードやアンカーの位置でのテストをさらに行っていきたいところか。

 アンカーの位置に関しては遠藤航という絶対的な存在を欠く状況となった場合の組み合わせを試したいが、そのオプションでも期待されていた守田英正は既にチームを離脱。同じボランチでも田中碧や柴崎岳はタイプの違った選手であり、試合の中で板倉滉を一列前に上げるオプションも試すかもしれない。

 そして、フォワードのポジションでは上田綺世が離脱。残るオプションは浅野拓磨、前田大然、古橋亨梧だが、まだ今シリーズで得点を決めていない古橋にチャンスを与えることになりそうだ。さらに、どこかのタイミングで南野拓実を中央に移す選択肢も考えていきたい。

 多くのテストにチャレンジし、収穫や判断材料も手にしてきた今シリーズ。中3日という過密日程を過ごすことで、本大会に向けたチームマネジメントのシミュレーションにおいても、このチュニジア戦でどれだけ選手たちが力を発揮できるかもポイントとなる。

 選手選考サバイバル、チームの戦い方の確認、連戦の中でコンディションを保てていたかなど、多くの見るべきポイントがあるチュニジア戦。勝利してこそ今シリーズの収穫を最大のものとし、さらなる発展へと歩むことができる。本大会に向けて極めて重要な一戦は、14日の18:55にパナソニックスタジアム吹田でキックオフ予定だ。

取材・文=上村迪助(GOAL編集部)

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