明治安田生命J1リーグでは8日、第12節のガンバ大阪vsヴィッセル神戸が行われた。
直近5試合で3分け2敗の未勝利、特にここ3試合は連続で無得点となっているG大阪。久々の勝利を目指してパトリックや福田湧矢、小野瀬康介らを先発起用した。
対する神戸は4月中にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ集中開催を戦い、無敗首位で決勝トーナメントに進出。今節がリーグ戦の再開となったが、ACLとは打って変わって開幕から4分け6敗未勝利で最下位に沈む中で初勝利に向けて大迫勇也や武藤嘉紀、山口蛍らを起用した。ボージャン・クルキッチやアンドレス・イニエスタらがベンチに入っている。
立ち上がりから攻勢をかけていくG大阪だったが先制点を奪うには至らず、アクシデントが発生。大迫と競り合う中で転倒した福田が手をついた際に左肩を強く痛めた様子でプレー続行不能となり、30分に山見大登との交代を強いられた。
それでも直後にボックス内に抜け出そうとしたところでパトリックが菊池流帆に倒されると、一度はノーファウルとなったもののVARが介入。34分、VARオンフィールドレビューにより決定的な得点機会の阻止があったとして菊池に一発レッドが提示され、G大阪はボックス手前中央の近い距離でFKを得る。このFKで中村仁郎が直接狙ったシュートは壁に阻まれたがG大阪は数的優位を手にした。
直後に汰木康也に代えて槙野智章を起用する神戸。G大阪はボールを持って攻め込んでいきポストを掠めるようなシーンも作るが、自陣内でブロックを敷く神戸を崩し切ることができずに前半を終える。
後半に入ってもG大阪が主導権を握り続ける中で神戸は54分に2枚替え。井上潮音と大迫に代えて小林友希、そして負傷明けのイニエスタを送り出した。対するG大阪も56分に小野瀬に代えてレアンドロ・ペレイラを投入。すると60分にはイニエスタの絶妙なスルーパスに抜け出した武藤がボックス中央からシュートを放ったがGK一森純がファインセーブで阻んだ。
ピンチをしのいだG大阪は63分、ボックス左でボールを持った山見が右足でコントロールショット。しかし、コースを突いたシュートを今度は神戸の守護神・前川黛也がかき出した。
終盤に向けて中村、奥野耕平、黒川圭介に代えて齊藤未月、ウェリントン・シウバ、藤春廣輝を投入。そして81分、右CKがクリアされた流れからクォン・ギョンウォンが頭で沈めて4試合ぶりの得点とする。
さらに後半ATにもボックス左のW・シウバが追加点を決めて試合終了。G大阪が4試合ぶりの得点により4月2日以来6試合ぶりの白星を飾った。一方の神戸は4連敗を喫し、開幕から続く未勝利を断ち切れていない。
■試合結果
ガンバ大阪 2-0 ヴィッセル神戸
■得点者
G大阪:クォン・ギョンウォン(81分)、ウェリントン・シウバ(90+1分)
神戸:なし