明治安田生命J1リーグ第21節のセレッソ大阪vs横浜F・マリノスが10日にヨドコウ桜スタジアムで開催された。
ここまで勝ち点31で5位のC大阪が、同43で首位を走る横浜FMをホームに迎えた。立ち上がりから前に出たリーグ6連勝中の横浜FMは、6分に右クロスに反応したレオ・セアラがネットを揺らすも、これはわずかにオフサイドでノーゴールとなる。
すると、徐々に巻き返したC大阪が先手を取る。31分、ハーフウェーライン付近でボールを奪取し、ショートカウンターを発動。上門知樹からパスを受けた加藤陸次樹が一気に仕掛けると、ペナルティアーク手前から鋭いシュートをゴール右に突き刺した。
ハーフタイムにかけて横浜FMの反撃を凌いだC大阪は、リードしたまま試合を折り返すと、迎えた後半序盤も前に出る。48分には左サイドで仕掛けた為田大貴がボックス左に侵入してシュート。際どいボールをファーサイドに飛ばすも、これはわずかに枠を捉えることができない。
それでも、63分にはC大阪が大きな追加点を得る。途中出場のパトリッキが左サイドからクロスを入れると、ニアに走り込んだ毎熊晟矢がジャンピングヒール。この絶妙な落としを受けた正面のアダム・タガートがネットを揺らし、C大阪が首位チーム相手に2点をリードする。
食い下がる横浜FMは79分、宮市亮の枠内シュートをGKキム・ジンヒョンが弾くと、詰めた仲川輝人が山中亮輔に倒されてPKを獲得。VARで決定機阻止とみなされた山中への当初のイエローカードがレッドカードに変更される。さらにPKもレオ・セアラがしっかりと決めて、横浜FMが1点差に詰め寄った。
さらに、数的優位を得た横浜FMはアディショナルタイム2分に追いつく。ボックス右手前で岩田智輝がクロスを入れると、ファーサイドのレオ・セアラがヘッド。これが決まり、2-2として試合を終えた。横浜FMは連勝が「6」でストップしたものの、何とか敗戦を免れる勝ち点1を獲得している。