明治安田J1リーグでは29日、第5節の東京ヴェルディvs京都サンガF.C.が行われた。
開幕4試合2分け2敗と苦戦が続く昇格組の東京Vが、1勝1分け2敗の京都をホームに迎えた一戦。東京Vは染野唯月や見木友哉、森田晃樹ら、京都は豊川雄太や原大智、川﨑颯太らを先発起用した。
試合は開始から攻勢に出た京都が22分に先制する。ボックス手前左で胸トラップした豊川がバウンドするボールに右足を強振。強烈な無回転シュートがバーを叩きながらネットを揺らす。
その4分後にも京都の攻撃。松田天馬からのスルーパスに反応した原がボックス右で右足のシュートを放ち、追加点を決め切る。
折り返して迎えた57分、東京Vはボールを繋ぎながら反撃に出る。57分には京都陣内中央付近で前を向いた森田がスルーパス。抜け出した染野が一対一を迎えたがシュートはGKク・ソンユンに阻まれたうえ、遅れてオフサイドの笛が吹かれる。
2点リードを保つ京都だったがアクシデントが発生。先制点をマークした豊川がピッチに座り込んでプレー続行を断念する。自ら歩いてピッチを出たものの61分に宮吉拓実との交代を強いられた。
その後も互いに選手を入れ替える中で左サイドでボールを持った途中出場の山見大登がドリブルを開始。ボックス内で福田心之助に倒されてPKの判定になると、キッカーの染野が80分に確実に沈める。
さらに後半AT、ボックス右の齋藤功佑がDFとGKの間の絶妙な位置にグラウンダーのクロスを供給。反応した染野が滑り込みながら押し込んで土壇場の同点弾とする。
試合は2-2のスコアで終了。東京Vは開幕5試合で未勝利が続くものの敗戦を回避し、京都は今季2勝目を逃すこととなった。