明治安田生命J1リーグは12日に第32節が開催され、鹿島アントラーズと清水エスパルスが対戦した。
5位につける鹿島にとって、引き分け以下でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得の可能性が消滅する今節。3試合無敗の17位・清水をホームに迎えた一戦には、上田綺世やエヴェラウド、レオ・シルバらを先発させた。
一方の清水は調子を上げてきているが、鹿島は直接対決で過去5試合勝てていない相手だ。難敵との試合に向けては、鈴木唯人や西澤健太、ヘナト・アウグストらをスタメンで送り出している。
試合は開始早々に鹿島が先制点を奪取した。4分、右CKの流れからエヴェラウドが右足を強振するとGK大久保択生が弾いたボールがボックス内にこぼれる。いち早く反応した上田が右足でシュートを放ってネットを揺らした。
さらに12分、ファン・アラーノが清水陣内中央付近で前を向いてディフェンダー2枚の間を抜く絶妙なスルーパスを供給。抜け出した上田がGK大久保をかわして流し込んでリードを広げる。上田にとってはこれが今季リーグ戦10点目となった。
その後、ボールを細かく動かして反撃に出ようとする清水に対して鹿島は4-4-2のブロックで落ち着いて対応。ボールを奪取した際にはゆったりと後方からパスを回し、点差を詰められずに前半を終える。
2点を追う清水は後半開始時に成岡輝瑠に代えて後藤優介を投入。フレッシュなアタッカーを送り出して打開を図る。57分には右CKからボックス内のジュニオール・ドゥトラが高く飛び上がってヘディングシュートを放つが、枠を捉えない。
中盤の攻防が続く後半半ばに清水が鈴木とファン・ソッコに代えて中村慶太と金井貢史を起用すると、鹿島も最初のカードでエヴェラウドに代えて遠藤康を送り出す。しかし、展開が大きく変わることはなく、追いかける清水はなかなか決定機に至らない。
結局、試合は鹿島が前半の点差を保つ形で終了。清水は4試合ぶりの黒星を喫した。
また、今節は3位・名古屋グランパス(勝ち点60)、4位・セレッソ大阪(勝ち点59)がすでに引き分けで終えているため、連勝を飾った鹿島は5位のままではあるものの勝ち点を「58」として上位との差を詰めている。
■試合結果
鹿島アントラーズ 2-0 清水エスパルス
■得点者
鹿島:上田綺世(4分、12分)
清水:なし
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