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後半ATの劇的決勝弾!川崎Fがリーグ3試合ぶり勝利…最下位・鳥栖は4連敗&8試合勝利なし

明治安田J1リーグは13日に第30節が行われ、川崎フロンターレとサガン鳥栖が対戦した。

ルヴァンカップでは準決勝進出を決めたもののリーグ戦では連敗中の14位・川崎Fと、リーグ戦7試合勝利なし(1分け6敗)と苦しみ最下位に転落した鳥栖。川崎Fは残留争いに巻き込まれないため、鳥栖は残留圏内の17位・湘南ベルマーレとの差(8p)を縮めるため、両者とも勝利が必要な一戦に挑んでいる。

ホームの川崎Fは7分、遠野大弥のシュートが枠をとらえるが、GK朴一圭のファインセーブに阻まれる。さらにそのセカンドボールを拾って波状攻撃を仕掛け、序盤から相手ボックス付近で圧力を高めていく。9分、ボックス内への浮き球パスをエリソンが落とし、脇坂泰斗にビッグチャンス。そして11分、先制に成功。大島僚太のパスを受けた橘田健人がボックス外からミドルシュートを狙うと、相手に当たってネットに吸い込まれた。ホームチームが良い流れのままリードを奪う。

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その後も川崎Fがボールを握り、鳥栖は苦しい時間が続く。それでも23分、楢原慶輝のクロスに福田晃斗がヘッドで合わせたが、シュートは枠をとらえない。すると34分、クロスにエリキが合わせ、こぼれ球を脇坂泰斗が押し込む。川崎Fに2点目かと思われたが、VARオンリーレビューの結果、判定はオフサイドになった。鳥栖は西矢健人の強烈なミドルがゴールに向かったが、GKチョン・ソンリョンがファインセーブ。前半は1点差のまま前半を折り返した。

後半立ち上がりも川崎Fがボールを保持するが、50分にネットを揺らしたのは鳥栖だった。相手のクリアボールをボックス内で福田晃斗が拾ってクロスを送ると、飛び出したGKと日野翔太が交錯し、こぼれ球を久保藤次郎が押し込んだ。アウェイチームが後半早い時間に試合を振り出しに戻す。

追いつかれた川崎Fは54分、ボックス内でゴールを背に受けた山田新がゴールを狙うも、ポストに直撃。それでも61分、大島僚太のクイックリスタートから最後は家長昭博がダイレクトで流し込んだ。再び川崎Fが前に出る。

再びリードした川崎Fは、ボール保持しながら試合を進めていき、終盤には選手を入れ替えつつコントロールを図る。一方の鳥栖は83分、ボックス付近での連携から清武弘嗣が狙ったものの、シュートはGKの正面に飛んだ。

それでも89分、鳥栖にビッグチャンス。相手ボックス内に侵入して決定機を作ると、ハンドがあったとしてPKを獲得する。これを清武弘嗣が冷静に沈め、土壇場で追いつくことに成功した。

しかし、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。川崎FはマルシーニョがDFラインの背後を取ってラストパスを送ると、山田新が合わせてゴールイン。これが決勝点となり、川崎Fが3-2で劇的勝利を飾った。

この結果、川崎Fはリーグ戦3試合ぶりの白星に。勝ち点を37まで伸ばした。一方の鳥栖は、これで8試合勝利なし(1分け7敗)。勝ち点24のまま、最下位を脱することはできなかった。

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