ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督が辞任を決断したようだ。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『スカイスポーツ』などが伝えている。
銀行員として働いた経歴を持つなど異色のキャリアをたどってきたサッリ監督は、ナポリでの成功を経て、チェルシーやユヴェントスといったビッグクラブを指揮した後、2021年夏にラツィオの指揮官に就任。昨シーズンにはセリエA2位にチームを導く手腕を見せ、就任してからの2年間で高い評価を得ていた。
しかし、鎌田大地らを獲得した今シーズン、序盤からチームが低調な戦いを続ける中、サッリ監督への風当たりが強まっていた。チャンピオンズリーグではラウンド16進出を果たしたものの、リーグ戦第28節終了時点で9位に沈み、11日のウディネーゼ戦ではホームで下位のウディネーゼに1-2で敗れて公式戦4連敗を喫した。
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そして翌12日、サッリ監督はラツィオ首脳陣に辞任の意思を伝えたようで、クラウディオ・ロティート会長もこの決断を受け入れた模様。さらに、同指揮官はスポーティングディレクターのアンジェロ・マリアーノ・ファビアーニ氏と会談し、ロッカールームを空にしてクラブから去って行ったと伝えられている。
なお、ロティート会長は、サッリ監督の辞任を予期していなかったと伝えられており、これからシーズンの残りを託すことになる後任の人選を行うことに。新指揮官の候補には、ミロスラフ・クローゼ監督やトンマーゾ・ロッキ監督、イゴール・トゥドール監督らの名前が挙がっているようだ。