現地時間3日、イングランド・プレミアリーグは第14節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドにフラムを迎えた。
ミッドウィークのヨーロッパリーグ(EL)ではフル出場を果たした遠藤は、前節のマンチェスター・シティ戦に続きベンチからのスタート。守護神アリソンとジョタを欠くリヴァプールはELに続いてケレハーがゴールマウスを守り、サラー、ルイス・ディアス、ヌニェスが前線に並んだ。
先に仕掛けたのはリヴァプール。8分、フラーフェンベルフのパスを受けたショボスライのシュートをGKレノが正面でこぼしてしまい、詰めていたルイス・ディアスと接触。こぼれたボールを最後はサラーが押し込んでネットを揺らすも、オフサイドによりノーゴールとなった。その後、L・ディアスと接触して頭部を負傷したGKレノの治療によって約5分ほど試合が中断される。
試合が動いたのは20分、ショボスライが倒されて得たペナルティーエリア手前右からのFK。名手アレクサンダー=アーノルドが右足で狙うと、壁の上を超えたボールがクロスバーの下を叩いてGKレノに当たって決まり、リヴァプールが幸先よく先制する。最後にレノに当たっていたため、記録はオウンゴールとなった。
しかしフラムもすぐに反撃。24分、左サイドでボールを奪い、アンドレアス・ペレイラ、イウォビと繋いでペナルティーエリア左で受けたロビンソンの折り返しをニアサイドに走り込んだハリー・ウィルソンが合わせてフラムが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたリヴァプールだが、再びスーパーゴールが生まれる。38分、左サイドでL・ディアスが突破を試みるもボールを失い、クリアボールを拾ったマクアリスターがトラップしてバウンドしたボールを右足で捉えると、強烈なミドルシュートがゴール右上へと突き刺さり、リヴァプールが勝ち越しに成功する。
レノの治療やVARで時間を取っていたこともあり、アディショナルタイムは9分と長めに取られる。すると追加タイムの3分、左CKをラウール・ヒメネスがニアサイドで逸らし、テテがゴール前でコースを変えるとGKケレハーも反応しきれず、ボールはゴールの中へ。副審は旗を上げていたが、VARの結果、ゴールが認められ再びフラムが同点に追いついた。
さらにその2分後、右CKをパリーニャが頭で合わせ、GKケレハーがはじいたボールをリームが押し込みネットを揺らすが、これはオフサイドによりノーゴールとなった。
2度のリードを追いつかれたリヴァプールは後半、53分にカウンターからサラーのパスをエリア内右で受けたヌニェスが右足で狙うも、これはクロスバーを直撃。64分にはショボスライとマクアリスターを下げてガクポとジョー・ゴメスを投入。ガクポがトップ下、ゴメスは右サイドバックに入り、アレクサンダー=アーノルドが中盤に移った。しかし直後にマティプがひざを痛め、コナテとの負傷交代を余儀なくされる。
迎えた80分、カウンターから右クロスの流れを左サイドで受けたウィリアンが中央に出すと、ニアサイドで受けたケアーニーが左足でクロスを上げる。これをファーポストのリードがツィミカスの上から頭で叩きつけ、フラムが逆転に成功する。
この試合初めてリードを許したリヴァプールは83分にフラーフェンベルフを下げて遠藤を投入。すると迎えた87分、ロングボールをヌニェスが頭で落とし、受けたサラーがキープして戻したパスをペナルティーエリア手前中央の遠藤がダイレクトで右足を振り抜く。狙い済まされたシュートがゴール右上へと吸い込まれ、遠藤のプレミアリーグ初ゴールでリヴァプールが同点に追いついた。
遠藤の同点ゴールで勢いづいたリヴァプールは続く88分、ガクポの強烈なシュートをたまらずGKレノがはじき、こぼれ球をヌニェスがエリア内右から折り返す。これはファーサイドでDFにクリアされるが、ペナルティーエリア手前で拾ったアレクサンダー=アーノルドが右足ボレーで捉えると、抑えの利いたシュートがゴール左へと突き刺さり、あっという間にリヴァプールが試合をひっくり返してみせた。
アディショナルタイムは7分と長めに取られたが、これ以上スコは動かず。リヴァプールが計7ゴールの生まれたシーソーゲームを制した。
■試合結果
リヴァプール 4-3 フラム
■試合結果
リヴァプール:OG(20分)、マクアリスター(38分)、遠藤(87分)、アレクサンダー=アーノルド(88分)
フラム:H・ウィルソン(24分)、テテ(45+3分)、リード(80分)