リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、両親が誘拐されたルイス・ディアスへのサポートを口にした。
29日に行われたプレミアリーグ第10節でリヴァプールはホームでノッティンガム・フォレストと対戦。31分にディオゴ・ジョタのゴールで先制したリヴァプールは、その4分後にダルウィン・ヌニェスが追加点を挙げる。後半にはモハメド・サラーにもゴールが生まれて3-0で快勝した。
この試合の開始前には、ルイス・ディアスの両親がコロンビアで誘拐されたという事件が発生。依然として父親の行方が分からない状態が続く中、この試合で先制点をマークしたジョタは、得点後にディアスのユニフォームを掲げて同選手をサポートするセレブレーションを行った。
試合後、ジョタはイギリス『BBC』で「とても難しい状況だ。彼はプレーする予定だったけど、僕が彼の代わりにプレーして、僕たち全員が彼のそばにいることを示すために彼のユニフォームを掲げた。僕たちみんながすべてのことが上手くいくことを願っている。このような状況が起こり得るなんて考えることすら想像できない。僕たちにできることは彼を支えることだけで、彼のそばにいることを示すことだけだ」とコメントした。
また、ユルゲン・クロップ監督もイギリス『スカイスポーツ』でディアスの状況について語った。
「私が今まで経験したことのない最も難しい状況の中で我々は今日プレーした。本当に難しい日だったが、良い結果で終えられた。彼のために我々にできる最善のことは試合に勝ち、少しでも彼の気を紛らすことだった。それ以外のことは本当にネガティブなものだった。1000試合を指揮した後、すべてのことを経験したと当然考えるものだが、今回のことは経験したことがなかった」
「しかし、この問題は我々のことではなく、ルチョと彼の家族の問題で、我々全員はすべてが大丈夫だと祈り、願っている。今日、我々にできたことは彼らの兄弟(ディアス)のために戦うことで、選手たちはそのようにやっていた」
また、その後のプレスカンファレンスでも「ルチョのためにさらなる気持ちを持って戦わないといけなかったことは明らかだった。シャツを掲げた場面は私が100%準備していたものではなかったが、本当に感情的な瞬間だった」と話し、以下に続けた。
「その件について昨夜遅くに聞いた。その後、家に帰るようにルチョに伝え、彼と一緒にスタッフを送った。彼の母親に関する良いニュースを聞いたが、それ以降は何もない。我々はそのニュースが伝えられる最初の人間ではないが、できる限りすべての情報を得られるようにしている。我々は邪魔しようなんて考えてはいない、ただ彼をサポートしたいだけだ」