女子サッカー界のレジェンド、ミーガン・ラピノーが輝かしいキャリアに幕を下ろすことを明らかにした。
ラピノーは8日、今シーズン限りでプロサッカー選手から引退することを発表した。現在アメリカ代表として4度目のワールドカップへ向けて準備中の38歳は、2023シーズン終了後に引退。次のように感謝を述べている。
「信じられないようなキャリアを持つことができた。このゲームは世界中に私をもたらし、多くの素晴らしい人々に会うことができた。これほど長くプレーできたこと、これほどの成功を収められたこと、そして、間違いなく自分たちがプレーしたときよりも良い状態でプレーを終えた選手たちの世代の一員であったことに、信じられないほど感謝している。最後のワールドカップと最後のNWSL(ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ)シーズンをプレーし、自分の意思で去ることができるのは、信じられないほど特別なこと」
ラピノーはサッカー界で最も偉大な女性選手の一人。アメリカ代表として2度のワールドカップを制し、代表キャップは199試合に登り、63得点を記録。また、FIFA年間最優秀女子選手賞、バロンドール、スポーツ・イラストレイテッド年間最優秀スポーツ選手賞を受賞し、ゴールデンボールとゴールデンブーツも獲得している。
ピッチ外でも、男女平等を率先して発信するアイコン的存在に。スポーツ界における性的虐待の撲滅やマイノリティの権利を主張。2019年には男子選手と同じ賃金の支払いを求め、アメリカサッカー連盟に裁判を起こしている。(連盟は2022年に男女の賃金同一化を発表)。また、プライベートでは同性愛者であることを公言。2020年女子バスケットボール選手のスー・バードと結婚している。
ラピノーのキャリアの最後に女子ワールドカップが控えている。目標として掲げられる優勝と共に、その輝かしいキャリアを有終の美で飾れるか。