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【予想スタメン・プレビュー】U-23日本代表、27日28時KOマリ戦勝利ならGS突破! パリ五輪第2戦の相手は“背水の陣”

 U-23日本代表は、27日のパリ五輪グループD第2節でU-23マリ代表と対戦する。グループ突破が決まる可能性もある一戦の予想フォーメーションは?【文=上村迪助(GOAL編集部)】

■連勝で2位以上が決定

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 日本は24日に行われた初戦で、南米王者U-23パラグアイ代表に5-0という衝撃の大勝。19分の先制後、24分には相手に退場者が出たとはいえ、後半の怒涛の4発は豊富な攻撃パターンも相まって圧巻だった。

以下に続く

 グループD開幕節のもう一試合ではマリとU-23イスラエル代表が1-1で引き分けており、日本は堂々の首位発進。勝ち点と得失点差は、首位・日本(勝ち点3/得失点差5)、2位・イスラエル(1/0)、2位・マリ(1/0)、4位・パラグアイ(0/-5)となった。

 これにより、日本が第2節でマリに勝利した場合、他会場の結果に関係なく、2位以上での決勝トーナメント進出が決まる。引き分けた場合でも優位は保てるが、過密日程や決勝T以降の戦いを考慮した場合、最終節を大幅ターンオーバーで臨める利点は大きい。

 一方、マリとしてはここで日本に勝てなければ敗退が濃厚となる背水の陣に。互いにメンバーの違いはあるものの、今年3月の国際親善試合ではマリが日本に3-1で勝利しているため、今回のシチュエーションも相まって最大限の警戒が必要な相手だ。

 反対に、マリが攻めなければいけない状況は、日本にとって大きなアドバンテージでもある。それだけにマリ戦では先制点が特に重要な意味を持つ。日本としては守備から入り、カウンターで先にネットを揺らせれば理想的な展開だ。

■大幅入れ替えはなしか

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 日本は、パラグアイ戦からそれほどメンバーを動かさないと予想。負傷交代となった平河悠の右ウイングは、パラグアイ戦でも急きょ投入された佐藤恵允が入りそうだ。バックアップメンバーの山田楓喜という選択肢もあるが、マリ戦では負傷のリスクやフィジカルバトルの要素も考慮し、ここまでのコンディションを見ての決定となるだろう。

 一方で、ディフェンスラインに関してはパラグアイ戦でクリーンシートを達成したメンバーをそのまま起用する可能性も。特にセンターバックの高井幸大と木村誠二は、試合の中で必要に応じて左右を入れ替えることもでき、ミスマッチが起きた場合にもピッチ上で瞬時に対処することができる。

 中盤についても藤田譲瑠チマ、山本理仁、三戸舜介のトリオは鉄板か。特に2得点を記録した三戸は左ウイングの斉藤光毅や左サイドバックの大畑歩夢とのコンビネーションも光っていた。マリにシンプルな展開で押し込まれた場合、カウンター時の推進力も魅力だ。

 変更がありそうなのは、細谷真大の1トップのところだろう。細谷はパラグアイ戦でもフォア・ザ・チームの精神で高い貢献度を誇ったが、やはり藤尾翔太の2得点という結果はストライカーとして重い。マリ戦は、日本よりも相手が開始から攻めなければならないシチュエーションの試合であり、より藤尾が生きる展開が予想される。

 勝てばグループ突破が決まるマリとの一戦は、日本時間27日28:00にキックオフ予定だ。

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