6月30日がプレミアリーグのクラブにとっての“非公式”のデッドラインデーになるようだ。イギリス『スカイスポーツ』が伝えている。
世界最高峰とされるイングランドのプレミアリーグ。ヨーロッパの他リーグと同様に6月から8月末、1月の1カ月間とシーズンに2度の移籍市場が設けられており、近年では同リーグの所属クラブが移籍市場の度に巨額の資金を費やしてチームの強化を図ってきた。
しかし、今夏の移籍市場では6月30日がプレミアリーグに所属するクラブの重要な日になりそうだ。
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毎年6月30日は会計年度の最終日に設定されており、各クラブはプレミアリーグのファイナンシャル・フェア・プレー（FFP）規則、プロフィット・アンド・サステイナビリティ・ルールズ（PSR）の審査を通過するために、当該シーズンの財務状況を十分に整えなければならない。昨シーズンにはエヴァートンとノッティンガム・フォレストがPSR違反により勝ち点剥奪の処分を受けていた。
現行の規則では、各クラブは3年間の会計期間で一定額の損失を計上することが認められており、6月30日時点の財務状況で評価される。プレミアリーグのクラブでは最大で1億500万ポンド（約214億円）の損失が許容されている。ただし、“クラブやフットボールにとっての公益”となるスタジアムの維持費、アカデミーや女子チームの支出といった金額はこの損失には含まれない。
PSRに違反する可能性があると考えられるクラブは、新たな会計年度が始まる7月1日までに財務状況を整える必要がある。その最も即効性の高い方法が選手の売却であり、6月30日までに取引をまとめることが求められている。