スペインプロリーグ機構ラ・リーガが29日、2022-23シーズンの各クラブのテレビ放映権収入を発表した。
2022-23シーズン、スペイン1部リーグのテレビ放映権収入の総額は13億7000万ユーロ(約2140億円)。昨季と比べて1億1900万ユーロ(約190億円)のマイナスだったが、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は2016-17シーズンからの成長率が19%で、プレミアリーグの5%と比べれば好調に推移していることを強調。テバス会長は加えて、「良いデータだ。イギリスの有料放送の登録者数はスペインの2倍(1400万人に対して640万人)なのだから」とも語っている。
スペインリーグは以前まで、各クラブが映像会社と個別に契約を交わすことで放映権収入の格差が問題となっていたが、2015年の勅令によってラ・リーガが一括で管理することに。これで放映権収入の総額50%が均等分配、残りの50%が直近5シーズンの順位、視聴率、チケット収入の比率などによって分配されるようになった。が、収入比率は少なくなったとはいえ、今なおレアル・マドリーとバルセロナの2強の強さは変わらない(ただし両クラブは自分たちに見合う収入を受け取っていないと不満を爆発させており、とりわけレアル・マドリーはラ・リーガに対して何度も訴えを起こしている。それがスーパーリーグ構想にもつながることに)。
2022-23シーズン、最も多くの放映権収入を手にしたのはレアル・マドリーで、その額は1億6124万ユーロ(約251億円)。バルセロナが1億6056万ユーロ(約250億円)で続き、3位のアトレティコ・マドリーが1億1903万ユーロ(約190億円)となった。以上のレアル・マドリー&バルセロナ、またアトレティコの3クラブが受け取る収入はブンデスリーガ、セリエA、リーグ・アンのどのクラブよりも高額で、またテバス会長はレアル・マドリー&バルセロナの収入がプレミアリーグのトップ6と並んでいることを強調している。
レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ以外のクラブの収入は1億ユーロ以下となり、4位セビージャで8234万ユーロ(約130億円)と2強の半分ほどの額に。セビージャに続くのは彼らのライバルであるベティスの7010万ユーロ(約109億円)、バレンシアの6686万ユーロ(約104億円)、アスレティック・ビルバオの6656万ユーロ(約103億円)、レアル・ソシエダの6514万ユーロ(約102億円)となっている。昨季スペインリーグ1部の放映権収入分配額は、以下の通り。
レアル・マドリー 1億6124万ユーロ
バルセロナ 1億6056万ユーロ
アトレティコ・マドリー 1億1903万ユーロ
セビージャ 8234万ユーロ
ベティス 7010万ユーロ
バレンシア 6686万ユーロ
アトレティック・ビルバオ 6656万ユーロ
レアル・ソシエダ 6514万ユーロ
ビジャレアル 6261万ユーロ
ヘタフェ 5275万ユーロ
セルタ 5058万ユーロ
エスパニョール 5064万ユーロ
オサスナ 4907万ユーロ
ジローナ 4630万ユーロ
バジャドリー 4595万ユーロ
ラージョ・バジェカーノ 4544万ユーロ
カディス 4511万ユーロ
マジョルカ 4477万ユーロ
エルチェ 4477万ユーロ
アルメリア 4456万ユーロ