17日のラ・リーガ第5節、レアル・ソシエダは敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦を1-2で落とした。スペインの大手スポーツ紙『マルカ』は、MF久保建英の活躍を称えるとともに、レアル・マドリーへの復帰を促している。
久保は古巣レアル・マドリーを相手にしたこの試合で、前半を中心に脅威的なパフォーマンスを披露。開始5分に絶妙な縦パスによってバレネチェアの先制点をアシストすると、11分にはオヤルサバルのオフサイドで取り消しとなったものの強烈な左足ミドルシュートでネットを揺らし、ベルナベウに沈黙をもたらした。その後も久保は、ソシエダが前半に迎えたすべての決定機に絡み、ベルナベウの観客は彼がボールを持つだけで息を呑むような状況だった。
ソシエダは後半に2失点してレアル・マドリーの逆転勝利を許したものの、スペインでも日本代表選手の衝撃的なプレーは、大きく取り上げられることになった。レアル・マドリーを贔屓とする『マルカ』のこの試合のトピックを紹介していく記事では、まず「皇帝タケ・クボ」と題して、久保のことが扱われている。
『マルカ』の元レアル・マドリー番記者で、現副編集長フアン・イグナシオ・ガルシア=オチョア氏が記した同記事では、久保のプレーを絶賛しながらも、レアル・マドリーのファンが同選手の来季復帰を求めていることが強調されている。
「レアル・マドリーの公式戦では一度もプレーしたことがないが、タケ・クボはサンティアゴ・ベルナベウにいつも好まれる選手だ。彼はその才能によって目に飛び込んでくる選手の典型であり、なおかつ馬が合う。だからこそどんな世論調査でも、来季この日本人を獲得することについて、はっきり“イエス”という結果が出るのだ」
「覚えていなければならないのは、ベルナベウでリサイタルを開いたこのラ・レアルの選手について、マドリーはフラン・ガルシアのように優先交渉権を保有しているということだ」
「バレネのゴールには彼の印が刻まれていた。また、オヤルサバルのオフサイドがちゃんと取られて、取り消しとなったゴラッソもあった。クロースに対する痛烈な股抜きもあった。(スペインの生中継で解説を務めた元スペイン代表FW)モリエンテスは『彼は手に負えないね』と言っていたが、ベルナベウでも多数のサポーターが同じ言葉を口にしていたのだった」